転生

2005年5月25日 読書
ISBN:434440324X 文庫 貫井 徳郎 幻冬舎 2003/02 ¥680

★★☆☆☆

大学生の和泉は心臓病を患い、心臓移植の手術を受ける。
和泉は見違えるように元気になっていくが、急に絵がうまくなったり、甘いものが好きになったり、といった変化が現れる。
また、手術後から夢に出てくる恵理子(字が違うかも)という女性。彼女は一体誰なのか。。。

この人の本は、最後の最後までどうなるのか読めないのです。
今回も例に漏れず。
飽きたりすることもないけど、特別面白いってほどでもなかったかな。
「慟哭」のほうが良かった。(ごめんなさい)
ISBN:4062747545 文庫 村山 由佳 講談社 2004/04 ¥620

★★★★☆

さて、桜ちゃんと茂市つぁんの事件から始まります。
同じように、みんながそれぞれの問題を正面から見据えて、ゆっくり前進し始めます。
そして主人公の祐介にも事件が起きて、それを期にやっとこ動き始めるのです。
ちょっと最後のほうは「えええええ!!そっち?!」と思うけど、でも人生ってそういうもんかも、と思ってみたり。

あー。なんだかいい作品でした。
ISBN:4062747537 文庫 村山 由佳 講談社 2004/04 ¥620

とりあえず上巻だけ。

2年間付き合っていた彼女を、よりによって自分の兄貴に取られた祐介は、親友の薦めで信州菅平の「かむなび」という宿で住み込みのバイトを始める。
そこで出会う人々も、悩みや夢を抱えていて・・・

上巻は、祐介も含めて「かむなび」に集まる人々の問題がちょっとずつ明らかになっていく、って感じですね。
妙にリアルで、特に祐介問題は読んでるこちらも胸が痛いっす。

夢中になって読めるのに、全体に漂っている雰囲気は「のんびり」って感じです。
ゆっくりゆっくり、一人一人を想像しながら読めます。
とても楽しい。

会社帰りの電車で上巻を読み終わりそうになったので、慌てて途中下車をして本屋を探してなんとか下巻をGet!
安心して上巻を読み終わりました。
さーて、ちょっともったいないけど下巻に突入です。
ISBN:4344406435 文庫 寺門 琢己 幻冬舎 2005/04 ¥560

★★★☆☆

サーファーの整体師さんの本です。
他の本でも紹介されていたので読んでみました。

うーん。奥が深い。
骨盤って開いたり閉じたりしてて、それが大体1ヶ月周期なんだそうです。
オシリが垂れてる時期やムネが張る時期も、骨盤の動きに関係してるんだって。

骨盤の動きを中心に、からだの事を教えてくれる本です。
自分のからだをきちんと見てあげたいな、と思いました。

1回読んだぐらいじゃー、全然なので、もう一回読む。
そんな厚くもないし、いつもカバンに入れておいて、頭が疲れた時に読もう!
ISBN:4101412340 文庫 田口 ランディ 新潮社 2005/04 ¥420

★★★☆☆

私は、この人の精神論?がとても好きです。
小説にはさほど興味を惹かれないんですが、エッセイは大好き。

いつも、自分の頭のちょっと上をいくような感じで、ちゃんと頭を使って読まないとダメなエッセイ。
ぼんやり読んでると大事なことを見逃してしまいます。
ISBN:4167485125 文庫 群 ようこ 文芸春秋 2005/03 ¥510

★★★☆☆

超久々に群ようこさんの本を読みました。
途中までは確実に全作品を読んでいた自信があります。
確か私が中学?高校?の頃に「月刊カドカワ」で連載してたんですよね〜。無印シリーズ。
絵は蛭子さんだったような。

というわけで、相変わらずのボンヤリのんびり、だけど芯の部分は頑固…なエッセイです。
頭が疲れているときになーんも考えずに読むのに最高。
ISBN:4167174073 文庫 石田 衣良 文芸春秋 2003/09 ¥500

★★★★☆
5個目は半分まで塗りたい!

おんもしろい!これ。

就職浪人の白戸は、ひょんなことから株取引の世界に足を踏み入れ、
憎き銀行をぶっ潰すために様々な罠を仕掛けていく…。
ちょっと(全く)専門用語に自信がないので、あまり細かく書けないんですが。

痛快です!
なんだか一緒になってマーケットの動きにハラハラしてしまいます。

株投資を始めてみようかな〜。
まずはターゲットの株価を毎日書き写してグラフにするところから…ね。

リプレイ

2005年4月21日 読書
ISBN:4102325018 文庫 ケン・グリムウッド 新潮社 1990/07 ¥780

★★★☆☆

ジェフは夫婦喧嘩の最中、心臓発作で死亡した。
そして、目覚めると学生に戻っていた。

彼は記憶を総動員させ、株や競馬で大儲けしながら今度は大金持ちの人生を歩み始める。
しかし、最初に死んだ日と同じ日に心臓発作で死亡する。
そしてまた目覚めると学生に戻っていた・・・。

−−−
こんなのかなり絶望的。
自分が作り上げた何もかもが、愛する人も子供も、全てなかったことにされてまた一からやり直さなければならないなんて。。。

1回だけなら人生ちょっとやり直したい気もするけど。
頑張って生きて「ハイやりなおし!」になるなら、私絶対一人でどこかに篭って生きる・・。

最後まで飽きさせないし、途中はかなりゾクゾク。
かなり読み甲斐ある本です。

しゃばけ

2005年4月15日 読書
ISBN:410146121X 文庫 畠中 恵 新潮社 2004/03 ¥540

★★★☆☆

しゃば‐け【娑婆気】世俗的な名誉や利益を求める心。しゃばき。しゃばっけ

同期の読書好きから「明るい妖かし系なので、妖怪好きのキミにオススメ!」と言われたので早速買ってみました。
彼女はいつも私に新しい風を吹き込んでくれるので、本に関してはとても信頼しています。
もちろん、好き嫌いはありますケド。

これは大当たり!

とても体の弱い若旦那が妖怪達に守られながら、事件を暴いていくお話です。
も〜、どれくらい体が弱いかって言うと、暴漢に襲われたら20日も寝込むぐらい。

人間模様も妖怪模様も盛りだくさんで、実際に会ってみたくなっちゃいます。長崎屋の人たちに。
ISBN:4334738397 文庫 白石 一文 光文社 2005/03/10 ¥650

★☆☆☆☆

ハードカバーの時に立ち読みをして「単行本が出たら買おう!」と思っていたので、本屋で見つけて即購入。

なんというか、とてもアタマが良くて、生きることに不器用な主人公(「彼女の言葉には責任感がない。反論にならない反論をして、したり顔で笑ったり茶化したりする。オレはそれがどうにも我慢ならない」みたいなことをいう)が、悩みながら生きていく恋愛小説っていう感じ。(説明めちゃめちゃ)

「こいつらみんな分かってない」って思いながら、自分をとても正当化してて、
面倒になると「お説教はもうたくさん」とか言って逃げて。
でも、逆に相手がそんな事言ったらものすごい揚げ足取りそうなタイプ。
(私は絶対に絶対に付き合えないというか、お近づきになりたくないタイプ)

こういう主人公って、割と完璧だったりして「いるかよ、こんなやつ」と思うんだけど、
この人は神経性なんとかになってたり、自暴自棄になって倒れたりして、その辺妙に好感が持てる。

生きることや死ぬこと、色んなこと、をこんなにいつも突き詰めて考えていたら、人生疲れちゃうだろうなぁ。
前に私の好きな「絶望に効く薬」by山田玲司さん に出てきた失敗学会の人は「あの時はそう言ったけど、今はちがうもーん」って言えればいい。と言ってたのを、ふと思い出しました。
そのくらいで生きていかないと、ツライんじゃないかなぁ。なんか読んでて疲れる。

最後、この主人公は諦めることを、相手に委ねることをちょっとだけ知るんですね。
ホントにちょっとだけ。
それで、なんとなくホッとして読み終わります。
ISBN:4163190309 単行本 宮沢 章夫 文芸春秋 2000/02 ¥1,200

★★★☆☆

夢中で読みました。
どういう話なのか、どういう風に進むのか、全っ然わからないのにやめられないというか。
ハマりました。

生きているのか、死んでいるのかわからない。その曖昧さに耐えられるか。

二十年以上前の虚学ゼミの仲間が殺人を自白した。
その友人に最後に会った[アブノーマル・レッド]を探して池袋をさ迷い歩く。

こ〜、ネットで何かを探しているときに、あちこち違うところについつい引っかかってしまう・・っていう感じ?!

ロシア紅茶の謎

2005年4月7日 読書
★★☆☆☆

久々に読みました。
有栖川有栖さんの作品。
大学時代は、友達がファン?だったので結構借りてたんですが。
しかも、この本も当時借りて読まなかった?
なんとなく題名に見覚えが・・・。
ま、読んでも思い出さないんだけども。

臨床犯罪学者の火村と推理小説作家の有栖川有栖が、実際の事件に首を突っ込んで犯罪を解決していくシリーズ。
ほとんどは火村が解決して、アリスはにぎやかし?に過ぎませんけどね。

短編なので読みやすいです。
そして意外と面白いです。

茫然とする技術

2005年4月1日 読書
ISBN:4480816119 単行本(ソフトカバー) 宮沢 章夫 筑摩書房 1999/08 ¥1,470

★★★☆☆

日常のちょっとしたことを熱く語っているエッセイです。

これ、私すごく好きですね。
特に「ぶらぶらする」。
最後の方の「あ、いまちょっとぶらぶらしちゃった」ってところがもう、ほんっと好き。
いや〜、このニュアンスは読まないと分からないですけどね〜。

落下する夕方

2005年3月25日 読書
ISBN:4043480016 文庫 江國 香織 角川書店 1999/06 ¥560

★☆☆☆☆

梨果と健吾は8年間一緒に暮らしていた。
しかし、健吾は華子という女性に心移りし、家を出て行ってしまう。
一人になった梨果のもとに華子が押しかけてきて一緒に暮らし始め、奇妙な三角関係が始まる・・

サラ〜っと読めて何も心に残りません。。。
全体的にとても綺麗な感じの作品です。

あとがきに格好悪い恋愛・・と書いていたけど、全然格好悪く感じなかった。
確かに、その状況はかっこ悪いけど。
このお話はカッコ悪くない。

不安な童話

2005年3月24日 読書
ISBN:4396326777 文庫 恩田 陸 祥伝社 1999/04 ¥580

★★☆☆☆

恩田陸さんの作品はほんっと外れがないですね。

これは・・・ファンタジーミステリーものというんでしょうか?(てきとー)
失せもの探しの得意な万由子が、ある画家の遺作展を見に行ったところ、
ハサミで刺される記憶が蘇り失神してしまう。
画家はハサミで刺されて殺されていたのだ。そして彼女もまた、失せもの探しの名人だった。
万由子は本当に画家の生まれ変りなのか。そして犯人は誰なのか・・・

一気に読めます。
あ、個人的には最後の展開にちょっと無理があったか?と思いますケド。

そういえば、会社の先輩が不思議話が好きで。
「今、こうして縁があって出会う人は、前世でも同じようになにかしらの関係があった人なんだよ。
くねことは前世でも親しい関係にいたような気がする。」
と言ってくれた先輩がいました。
私はこの説、とっても好きです。
沢山の人と出会うけど、さほど連絡しなくても切れないって分かる人が時々いますよね。
あと、急激に仲良くなっちゃう人とか。
そういう時、私も「きっと昔も仲良しだったんだな」って思うようになりました。

このお話のなかにダライ・ラマ十三世がちょっぴり出てきます。
チベット仏教最高指導者は代々転生者が相続すると決まっていて、
ダライ・ラマ十三世が亡くなった時すぐに生まれ変りを探し始めたそうです。
そして本当に見つかったんですね。
色々テストをして、ダライ・ラマ十三世しか知り得なかったことを知っている2歳の子供が。
彼が現在のダライ・ラマ十四世なんだそうです。
そうやって転生者を探して14代見つけてきたってこと?!ほんとにー?
うーん。もし本当に転生者なのだとしたら、彼はチベット仏教最高指導者以外の人生は
何度生まれ変ってもありえないということなんですよね。
それもどうなんだろう。

あぁ、不思議。
世の中は不思議なことだらけ。
京極堂に説明してほしいわ。
「世の中には不思議な事など一つもないのだよ、くねこ君」なんつって。
ISBN:4062127938 単行本 阿部 和重 講談社 2005/02/01 ¥1,470

★★☆☆☆

集中して読んだほうがいいです。
一度おいてしまうと、とても取っ掛かりにくい感じです。
私は通勤時にしか本を読まないので、この本は、帰り→行き→帰り、で分けて読んだのですが。
毎回読み始めが入りにくいの。
読んでいくと主人公のグルグルした考えの中で、一緒にグルグルできるのですが。

ええと、完結しません。
ウワーっと盛り上げておいて、スパン!と終わる。
グランドフィナーレはアナタの中に。ってことか?!
うーん。こんな設定、あたしの引き出しにないよ!
特に「馬小屋の少女」!想像のしようもないよ〜!!
ISBN:4047914746 単行本 越前 敏弥 角川書店 2004/05/31 ¥1,890

★★★★☆

いやー、これは、随分前に会社の先輩にお借りしてたんですが、
なんだか全然読む気がしなくてほったらかしにしてました。
久々にその先輩にあった時に「読み終わった?」と聞かれ、「いけね」ってわけで、先週から読み始めたのでした。

もう、ほったらかしにしてゴメンナサイ!!って感じです。
超面白かった。
有名な美術館の館長が殺され、孫のソフィーに暗号が伝えられる。
同じ日に他に3名殺されており、彼らがキリスト教の秘密を守る秘密結社の幹部達だったのだ〜。
なんて全然あらすじにもなりませんが。

キリスト教のこととか全然知らないんですが、だからこそ?素直に読めるのかもしれません。
聖杯伝説も、キリストが”神の子”ではなく”人間の子”だったことを記している福音書が存在することも。
レオナルドダヴィンチが様々な絵に暗号やメッセージをこめていることも。
全部へぇぇぇ!って感じです。
そういう視点から入れば、私も”芸術”の領域に今更ながら足を踏み入れるきっかけになるかもしれん!
・・・気が向いたら。

でも、この本はオススメですね。
ISBN:4101426244 文庫 一橋 文哉 新潮社 2003/08 ¥620

★★☆☆☆

これは先輩の家に遊びに行ったときにパクって(お借りして)きた中に混ざっていた本です。

今更って感じですけど。
読んでて腹が立って気持ち悪くてたまんなかったです。
本当に恐ろしい人です。
そして、とても計算高い感じがします。
告白文とか。声明文とか。発想についていけない。

この人はもちろん極刑になったんですよね??
こういうやつはチョーンと殺すんじゃなくて、
つめ一枚一枚剥がして、関節一個ずつ切り落として、
耳とか鼻とか一個ずつ落としてジワジワじわじわヤッタれ!
といつも思ってしまいます。

こういうノンフィクションを何冊か読みましたが、
いつも思うのは、自分が結婚して子供が生まれた時、
こういう子になってしまったらどうしよう?!ということ。

親がもう何もできないぐらいになってるんですよね。
親戚一同警察に相談してたり。(宮崎事件は違いますが)

いくつかの事件はやはり家庭環境なんだな、と思うのもあるんですが、
そうじゃないのもあるんですもの!
生まれつき??
コワイ・・・。
それって直るの?
私の根気のなさは親ががんばったけど直らなかったよ・・・

四日間の奇蹟

2005年2月17日 読書
ISBN:4796638431 文庫 浅倉 卓弥 宝島社 2004/01 ¥725

★★★★☆

同期の子に借りたので読んでみました。
意外と厚いけど、あっという間に読み終わりました。

指をなくしたピアニストが、その原因を作った少女千織の面倒を見ながら、複雑な毎日を送っている。
千織は知能が遅れているが、ピアノの才能があるのだ。
二人がある施設にピアノ演奏に訪れたところから話が急展開する。

もう、途中から完全に先が見えるんだけど、分かっててもものすごく泣けます。
私自身も誰かに必要とされているのだろうか。
私の生き方はこれでいいのか。
なんだか真面目に自分について考えてしまいました。

かなりオススメの本です。
電車で読むと涙がこらえきれないので気をつけてくださいね。
私はもう、ずるずるずるずる鼻すすりながら読んでました。
ISBN:4334737676 文庫 梶尾 真治 光文社 2004/10 ¥500

★★★☆☆

SFモノっていうのか?!
時間トリップものです。
安心して読めます。

ちょっとハラっとしつつも、ほんわか読めるお話です。

しかし、字と字の間空きすぎ。

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