★★★★☆
久々にユニコーンなんて聴いてたら
「僕はカンイチ 君はオミヤ この世はまさに大迷惑♪」ときて。
とーっても懐かしかったわけですが、貫一とお宮といえば「金色夜叉」。
でも、どんなお話だっけ？と思って古本屋でゲット。
なんとなく、会いたくて一目見たくて女が町に火をつけるようなお話だった気がしましたが、全然違いました。
それは何のお話でしたっけ？
確かガラスの仮面でマヤが演じた・・・。
まぁ、いいや。
この本には、
金色夜叉
続金色夜叉
続続金色夜叉
新続金色夜叉
が収められています。ずいぶん続いたんですね。
結局完結する前に作者が亡くなったそうで。
最後はどうしたかったのかなー。
さて、文体は昔のものでひっじょうに読みにくい！
でも、不思議と読んでると読めるようになるもので。
最初は、お宮の描写も美人なのかそうじゃないのか、それすら読み取れなかったのに、今、遡ってみたらどこでそんなに悩んだのか分からないぐらいスラスラといけました。慣れってやつか。
貫一とお宮は将来結婚することが決まっていたのですが、お宮はその美貌故にお金持ちから求婚されちゃうんですね。
実はひそかに自分の容姿が武器になることを意識していたお宮は、その十分すぎるお金持ちのお相手に心を傾けてしまう。
熱海の海岸で貫一はお宮を問い詰めるけど、お宮の心はもう戻らない。
貫一はショックを受けて、金銭の鬼となり高利貸しの手代となる。
お宮は、結局貫一を愛していたことに気づき、貫一に働きかけるけど、貫一はどうしても許すことができない。
最後、お宮の手紙を読んだ貫一は・・・
・・・いつもこの時代のものを読むとイライラすんだよね。
お宮って、一体・・。
ま、自分の気持ちが分からなかったのはしょうがないかもしれないけど。
選んで嫁いだ相手にはヒドイ態度だし、貫一を見つけて取り戻すのに、親を使ったり。
しかも、目覚めが悪いから・・とか嘘ついて、親を泣き落として。
それがだめなら、今度は貫一の元親友に頼んでみたり。
貫一に会ったら「私を殺して！」とか言っちゃって。
お前・・・何様なんだー！
貫一は「自分で死ね！」と言い放ちました。よしよし。そうだろうそうだろう。
でも、貫一もお宮も可哀想だね。
どうして、そんなにまでしてその相手じゃなきゃダメなんだろう。
★★☆☆☆
ホラーかと思いきや、ファンタジー？？
先がまったく予想できなくて、怖いのに、止められない。。。
恩田陸ワールド全開ですな。
だけど・・・、最後の展開はちょっとなー。
ここまでコレだけ盛り上げておいて、その終わり方！！
そりゃないぜよ〜。
あらすじは・・・、よくわかんない（笑
ダンス・ダンス・ダンス
2007年3月19日 読書 コメント (4)
★★★★☆
「風の歌を聴け」「羊をめぐる冒険」の続編です。
これは、かなり入り込みました。
相変わらずのインテリちっくなお話かと思いきや、サスペンスが入り、SFな感じも出てきて、最終的に恋愛小説？みたいな。
先へ先へと読みたくなる本ですねー。
また、導かれるように「いるかホテル」にやってきた僕。
羊男に再会し、キキに導かれ、五反田くんと仲良くなって、ユキの保護者もしつつ、ユミヨシさんを想う。
キキの導くとおり、僕はちゃんと踊れるだろうか？
なんていうか・・・ちゃんと順番に読んだ方がいいんでしょうね。
いきなり読んだらワケ分からないでしょー。
しかし、これは、イイ！
村上春樹さんって、こういう感じなんだ。
参りました！！
★★★★☆
幕末に起きた様々な事件とそれに関わっていた男達のお話です。
サムライの時代は終わり、新しい時代が近づく中、信念に沿って突き進む男達！
これがねぇ。。。
こう、大して行動もしてこなかった人が後の総理大臣に上りつめたかと思えば、やり手の人がアッサリ暗殺されちゃったり。
人生って不思議なものだなーと思います。
この時代って、本当に自分の判断じゃないですか。
時代の流れを読んで、自分の道を決めて。
ダメだったら切腹だよ！命を掛けた別れ道。
このあたりのお話は、本当に読んでてワクワクする。
こんな風にハッキリと時代が動く、ってどんな感じなんだろう。味わってみたい。
そんで、そのときは絶対男に生まれていたい！！
★★★★☆
廻り髪結いをしながら、同心の手伝いもする伊佐次。
このシリーズは、人間の嫌な部分もちゃんと書いていて。それが読んでて切ないんですよね。
特にこの本はちょっと不幸なお話が多いような気が・・・
伊佐次にしてもお文にしても我慢できないこととかあって。
やりすぎちゃうこともあって。
人間臭くてとてもしんみり。
だからこそ、面白いんだけど。
ちょっと読んでから時間が経ってしまったので、内容は思い出せず。
えへ。
★★★★☆
戦争のお話です。
回天特攻隊にいくことになった並木。
ただの野球好きな青年が、なんで死なねばならなかったのか。
ほんっと、戦争のお話は読んでて切なくて。イヤですね。
死にたくない、敵にも家族がいるだろうに・・なんて考えている彼らを、「早く死なせてくれ」とまで思わせてしまう戦争って本当に恐ろしいものです・・・。
私、回天特攻隊って知らなかったんですけど、神風特攻隊の海版なんですね。
これは、怖いでしょう・・。
戦争の恐ろしさと、そこに入っていけない青年達。
魔球を完成させることで生きる意味を見出そうとする並木と、そんな彼を囲む仲間達。
生きる、ってことをマジメに考えさせられるお話です。
★★★☆☆
これ、デビュー作なんですってね。
わざわざ最後に読んじゃったよ・・・。
そりゃー、他のに比べると、最初のスピード感がイマイチです。
なんだか話しに入っていけない感じ。
でも、後半はいつもの如く怒涛の展開！！
あわあわしているうちに終わる、と。
今回は、二つの事件が同時に進むので、結構忙しい〜。
でも、相変わらず絶対に死なない主人公。
ワンパターン。
ってデビュー作なんですってば。
光ってみえるもの、あれは
2007年2月4日 読書
★★☆☆☆
ごくごく普通の高校生の翠が、ちょっと代わったオトナ達に囲まれて大人になっていく？てなお話。
私は、翠より、友達の花田が好きだなぁ。
埋もれてしまうのがイヤで、女装をして学校に通うようになるの。で、周りも自分も慣れちゃって、普通になってくるとそれもまたイヤなんだよねぇ（笑
男の子っぽくて、そんで、自分なりに戦っていく、こういう人好きだなぁ。
題材は「青春」って感じなんでしょうけど。なんだか現実離れしていて。
それでも入れる小説もありますが、私はイマイチのれませんでした。うーん。
ただ、大人になればいろんなことが上手くいく、と思っている翠なんだけど、結局大人になるってそういうことじゃないんだな、って気づいていくの。
大人って結構たいしたことないじゃん、って。
それが大人になるってことなのかもしれません。
って私は大人になれているのかな？
まだまだ子供ですってワケにもいかないけどさ。この歳で。
★★★☆☆
あららら。
すごく面白かったんだけど、結局最終的には？？？が沢山。
なんだろう。読んでるときは面白いのに、結局なんだったのかよく分からない・・・。
でも、それを気にさえしなければ、とても面白いです。
文章的には、外国のものを翻訳したような言い回しが多いです。
この感じが人気あるのかもねぇ。
★★★☆☆
うぅぅ。面白いよー！！
「ダヴィンチ・コード」より前の作品なんですね。
あらすじは、複雑すぎて訳ワカリマセンが、そう来るか！の連続なんです。
ちょっと殺しすぎじゃない！？と思うけど。
そこ！そこ全員やっちゃうわけ？？
そして、ラングドンは運強すぎ。ありえなすぎ。
おいおい！こらこら！の連続ながら、あっという間の上中下（文庫版なんで）。
だけど。この人、もしかしてワンパターンな作風なのかも？
続けて読んだらダメなのかも。
とはいいつつ、最後のシリーズもお借りしているので、読んじゃいますけどね。はっは。
★★★★☆
・・・電車の中でズルズル泣いている怪しい人がいたなら、それは私です。
これは！キタね。泣いたなー・・・。
大事な人がいなくなる「その日」をあなたはどのように迎えますか？
突然の死ではなくて、余命を宣告されて「その日」を待つ人たちの短編集です。
自分だったり母親だったり妻だったり同級生だったり。
「その日」までの毎日をどんな気持ちで、どんな風に過ごすのでしょうか。
取り残される人はどんな風にその日を迎えるのでしょうか。
考えたくないよね。そんなの。
絶対いやだ！！
最後のお話はそんな愛する人を失った人たちがちょっと交差するんだけど、忘れるわけじゃなくて、だけど受け入れていて。
もう、涙がぁぁぁ。
ほんと、ちょっとでも体調悪かったら医者に行きましょうね。
早期発見がカギですってば。
★★☆☆☆
ハルキストの方からお借りしました。
デビュー作だそうです。
文章はとても読みやすいのに、なんだか分かりにくい。
とても短く区切られていて、不思議な構成です。
あらすじは簡単には説明できまへん・・・
結局・・・、結局、青春の一ページってことなのかなぁ。
★★★☆☆
ひ。ひえぇぇ。
これは・・・怖い。気持ち悪い！！
平将門の怨霊を喚び覚まし東京を崩壊させようと企む加藤保徳。
妹の由佳理を連れ去られた辰宮洋一郎らは加藤の野望を打ち砕こうと戦いを仕掛けるが・・・
陰陽師だの道満だの式神だの風水だの呪いだの降霊だの。
そんな方面での戦いなわけです。
由佳理が騙されて腹中虫（！）を飲まされて苦しむところとか、マジメに気持ち悪いし。なんか痛いし。
加藤は切られた腕を術でくっつけちゃうし。
うぇぇぇ。
でも、面白いんですよ。これが。
すごく新鮮な戦い方！
鬼門がどうの、とか。
元々陰陽師とか好きなので、私は取っ付き易いタイプなんだとおもいますが。
ってこれ、6巻まであるらしいですよ！
読みたいなー。
でも、買う気はしないなー。
なんか呪われた本のようで、手元に置きたくない。（子供か）
また縁があったら。
世にもおもしろい狂言
2006年12月18日 読書 コメント (2)
買っちゃった♪
そこはやはり、ファンとして、ね。
かなり幅広くテンコ盛りにしてます。
駆け足！って印象です。
そうよ。こんな薄い本じゃもの足りないよ〜！！
最後、「狸腹鼓」に込められた千三郎さんの想いにじーんとしました。
てか、やっぱり「狸腹鼓」って「釣狐」のパロディなんですね。
こんなに似てるお話がたった3つの極重習の内の2つを占めてるのは何故だろう？と思ってたんだけど。
そこにはドラマが！！うぅ！
やっぱり縁ってあるんだなぁ。
あぁ！狂言が見たい！
モー娘。曲の謡の「昆布売」が見たい！
しかし、あんな至近距離で芝居していて、目線が微妙にズレてるっていうのも驚いた。
でも、じっと見つめあったりはしないのか。
そりゃそうか・・・。
あぁ！そこらへんも見たい！
★★☆☆☆
森博嗣さんの本を読むのは何年ぶりだろう。
大学時代は読み漁ってたんですけど。
S&Mシリーズっていうんですか？これが好きでねー。
んで、Vシリーズの途中で脱落したのでした。
それでも、この本に出てくる人たちは全員分かりました。
出演者に変更なし（笑
天才、真賀田四季の幼少時代のお話です。
人間のレベルをを超越しているので、とても気持ちよく読めます。
こんな人、現実にいたらスゴイな。
ここで起きる殺人なんてささいなこと。
謎解きでもなんでもなく、本当についでに処理されるだけ。
だって、天才から見たら大した事ではないんですもの。
でも、この人の純粋さというか奥に残っているものは、守ってあげたいなにか、だよね。
どうしたらこんな本が書けるんだろうね・・・。
組み立て方が尋常じゃないよね？
うーん。このまま久々に森ワールドに・・・は戻らないな。
★★★★☆
「しゃばけ」「ぬしさまへ」に続く若だんなと妖怪シリーズ第3弾！
だんだんと妖怪たちの扱いが上手くなってきた若だんな。
そして身体もちょっと強くなった気がしますよ？
鳴家の1匹くらい私も見えてもいいのにな。
昔は痴呆症も狐つきと見られていたんだろうなー。
た・・確かに。どうしようもない状態はそういえるのかも。
昔は物の怪の仕業だったことも現代では全て解明されていて。
だからやっぱり妖怪は今の世にはあまりいないのでしょうね。
次の本もハードカバーで出ていたので、また文庫になるのを首をながーくして待ちます。
デッドエンドの思い出
2006年12月7日 読書
★★★☆☆
このお話は、深いなー。
いつも感じることなんだけど、ここに出てくる人ってあんまり私の周りにはいないし、こんな話をする人も私の周りにはいない。
そして、私も、違う。
だけど、言ってる事はとてもよく分かる。
私の考えがたどり着かない遠い先を文章にしている。
そんな気がする。
だから、遠くて近い。
最後の「デッドエンドの思い出」はよしもとばななさんが、この作品を書けただけで小説家になってよかったと思った。というほどの作品だそう。
男と女のそれだけではない沢山の愛ってのが詰まったお話だと思う。
久々にほんわかした本を読んだ気が・・・。
★★★★★
あぁー。終わってしまった。
終わらないようにゆっくりゆっくり読んでいたのに。
もっと読んでいたかった・・・。
ほら、今私が見ているこの世界は、ほんの小さな一粒のしかもたったの一方向だけ。
みんながそれぞれ別の物語を生きていて、同じお話でも見る人によってまたガラリと変わってしまうものなんです。
そういうのって分かってるけど、忘れがち・・ですよね？
てわけで、切ない結末でした。
今回は榎木津の事件です。
それも、出番あれだけなのにこの存在感はどうですか！
そして、惚れ直しましたよ！
今回は個人的に妙に関口君にハマりました。
一つ一つの動作を本から顔を上げて想像して「ぷっ」となることが妙に多し。
別に書き方は変わってないんだろうけど。
あ、私が変わったのかな。関口君に同調するような精神状態・・・？それはどうやろー。
後半大混乱したんですけど、みんなそうですよね？
登場人物も混乱してましたもんね？
あーああ。楽しい読書の時間はもう終わりデス。
★★★☆☆
うひゃー！！
世界一周！楽しそう！
こないだライブに行ったナオト・インティライミさんの世界一周旅行記！
デビューしたものの鳴かず飛ばずで、スッパリ辞めて1年半の世界一周旅行に出てしまったんだとか。
いやー、陽気でお祭好きな人柄がとてもとてもにじみ出ています。
これ、ライブの前に読みたかったなぁ。
また見る目が違っただろうな。
世界各国で歌って、なんと偽ジャーナリストIDで潜入してアラファト議長の前で歌っちゃったり。
オイオイオイ！
うーん。自由だ。
でね、根本にね、キチンとした考えがあって。
そこ踏まえての行動だから、読んでいても安心。
確かに、グっとつかむ何かがあった。と思う。
まず自分が楽しくて、で、ワーッと、一人残らず巻き込んでいく感じ。
そんなライブだった。
本読んでても巻き込まれるもん（笑
続きの本が出ることを願います！！
私は買ってないけど。。。
★★★★☆
随分前に会社の人から借りた本に混ざってました。
返そうと思って整理してたら気づきました。
よかったー。読まずに返すところだったワイ。
さて、精神科医伊良部シリーズ第3弾。
えーと、今回のは・・・いいの？こんなの書いて。って感じです。
だって、だって、時事ネタいじり過ぎだし、名前の変え方微妙すぎだし！ひょぇ〜
小ネタでかなり楽しめます。
相変わらずの伊良部先生と、疑いつつもなんとなく通ってしまう患者達。
名医・・なのかなぁ？相変わらず不明ですが。
今回の表題、町長選挙はかなりこのシリーズからは浮いていたなーと感じました。
お話としてはとても好きだけど。
治療したものがデカすぎる！！
さすが伊良部。
でもま、書くほうもそろそろ飽きたのかしら？という感じが否めない。
