T.R.Y.

2005年12月25日 読書
ISBN:4043582013 文庫 井上 尚登 角川書店 2001/05 ¥720

★★★☆☆

もう、騙されまくり。

しかも「織田裕二主演!」て帯に書いてあったため、
伊沢は完全に織田裕二。

しかし、私が洋モノを読まない理由「名前が覚えられない」ってのと同じ現象が起きました。

パクと陳とキムが誰が誰だか途中で分からなくなっちまいました。
くぅぅ〜。

詐欺師のお話です。
んーと、政治的なものが良く分からないけど、
念入りに重ねられた嘘。
誰が騙されているのか。見破られているのか。
もう、全然わっかんない!
ISBN:4101149011 文庫 江戸川 乱歩 新潮社 1960/12 ¥460

★★★☆☆


江戸川乱歩読むなんて、何年ぶりだろう?
怪人二十面相シリーズを読んでいたのが小学校の時だから・・・

軽く15年以上前??ギャ。
あの頃、小林少年にトキめいていたんだよなー。

明智さんとも15年ぶりの再会となりました。

人間の狂気を集めた短編集です。

てか、私が読んでいたのとは書き方が違うのかな?
やっぱり子供向けになってるってことかな。
あたりまえかー。
いっちょまえに読んでる気でいたけど。
まだまだ子供でした。

こんな怖かったっけ?こんな気持ち悪かったっけ?と思いつつ読みました。
これは、短編でいいです・・・。

普通じゃなかなか思いつかない気持ちわるさとかトリックとか。
ちょっとひねくれた感じとか。
やはり独特。
ISBN:4480421203 文庫 立川 談四楼 筑摩書房 2005/08/10 ¥819

★★★★★

初★5つ。

そんなに面白いかと聞かれると自信がなくなるけど。
でも、私は好きだ!!

若手落語家の橘家小龍は「付加価値を見つけて何でも良いから売れろ!」という師匠の言葉を信じ、プロボクサーとしてデビューする。
彼のリングネームが「ファイティング寿限無」なのだ。

小龍の人柄と頑張りに、一緒に息を詰めたり泣いたり笑ったり。
そのうえメッチャ強いんですわ。この人。
そんで、師匠が大好きで大好きで。

なんだか本当にいる人のような気がしちゃって、
思わずスポーツ新聞覗き見したり。

出てくる人がいい人過ぎるとか、とんとん拍子過ぎるとか。
確かに思うけど、それが一層落語っぽく感じるんです。

まるで長い落語を聴いているかのようなテンポの良さと面白さ。

落語家が書いてるだけはある!

これは面白い〜
ISBN:4101461228 文庫 畠中 恵 新潮社 2005/11/26 ¥500

★★★☆☆


超身体の弱い薬種屋の若旦那が、妖怪たちに助けられながら事件を解決していくシリーズの第2弾です。

短編だし、軽い感じなので読み応えはないですが、
面白いっす。
もっともっと読みたいなー。

1作目に比べて若旦那が成長したような気がします。
妖怪だけに頼りきりの自分を不安に思ったり。

でも、身体の弱さは相変わらずで、怒鳴られただけで気を失うぐらい。

こういう妖怪もの好きだな〜。
心に住み着く妖怪ではなくて、ほんとの妖怪。
私も会いたい。

クリムゾンの迷宮

2005年11月29日 読書
ISBN:404197903X 文庫 貴志 祐介 角川書店 1999/04 ¥672

★★★☆☆

ホラー2作目。
うぅ。。。怖かった。

いやはや。。。
現実版RPGに迷い込んだって感じのお話。
アイテムをゲットして、チェックポイントを巡っていきます。

最初のほうは面白くて面白くて。
最後はまた、怖くてタタタターッと読み進ませていただきました。

現実味がない分「黒い家」よりはマシだけど、追い詰められる感がたまらなく怖いです。

ところでゲームブックって知らなかったけど。
ゲーム機がなかったころにこれで遊んでいたって事?
それとも普通に存在するジャンルなんですかね?

13階段

2005年11月28日 読書 コメント (2)
ISBN:406274838X 文庫 高野 和明 講談社 2004/08 ¥680

★★★☆☆


冤罪のお話。

あらすじ(てきとー)
犯行当時の記憶がないのに、死刑因となった男の冤罪を晴らすために雇われた元刑務官と前科を背負った男。
死刑因に残された時間はあとわずか。
与えられたヒントは「階段を登っていた」という記憶だけ。
彼らは冤罪を晴らすことができるのか・・・?

-----

これは、面白い!
ビックリするような展開があちこちに!
途中で「え!」って。

でもねー、あんまり心に残ってないのよね。
うおーって終わるんじゃなくて。
ふうーん。って終わっちゃって。
まぁ、最後に驚かなかったからそういう感想が残るんだけど。

ところで「解説」を全部読んだの初めてかもしれません。
さすが。

時生

2005年11月24日 読書
ISBN:4062751666 文庫 東野 圭吾 講談社 2005/08/12 ¥790

★★★☆☆

イイ!
不治の病で死に行く息子を見守りながら、
拓実は妻に打ち明ける。
「実は俺は20年前にトキオに会っているんだ」

そこから物語りは20年前に。

このねー、拓実って人がさー。
世の中斜に構えちゃって、自分だけが不幸だ、みたいな男で。
もう、読んでて頭にくるったらありゃしないわけですよ。
あ、若い時だけだけど。

トキオはそんな父親を見ながら一生懸命支えてて。
あんた、そんな男見限っちゃえば?なんて。
思っちゃいけません。

結構泣けます。
なんか理屈なんてどうでも良くなって、感情で読めると言うか。
そういう感じです。

黒い家

2005年11月20日 読書 コメント (1)
ISBN:4041979021 文庫 貴志 祐介 角川書店 1998/12 ¥714

★★★★☆(怖い度)

うぅっ。ホラーなんて何時ぶりに読んだでしょうか・・・
途中で辞めようと思ったけど、せっかく借りたんだし、ね。

あらすじ(てきとー)
保険会社に勤める若槻が黒い家に呼ばれて行き、
その家の息子の首吊遺体を発見する。
他殺を確認した若槻は、自分で調査を始める。

-----

マジ、怖いっす。
心理学とか昆虫学とか織り交ぜつつ話が進んでいきます。
もう、最後はじっくりなんて読んでいられないので、
タタタタターっと読ませていただきました!

あと1冊あります!ホラー!
読むか止めるか。

MOMENT

2005年11月16日 読書
ISBN:4087478599 文庫 本多 孝好 集英社 2005/09 ¥560


★★★☆☆

うーん。
また沢山本を借りたので、読書熱が上がってます。

あらすじ(てきとー)
その病院には、最期に一つだけ、患者の願いを叶えてくれる必殺仕事人がいるという噂がある。
元々は黒い服を着た人なんだけど、今は清掃員ってことになっている。
なぜなら清掃員として働く彼がひょんなことからその仕事をすることになったから・・・

-----

これ、私は好きだなー。
短編なんだけど、一人一人死に向かい合った人の願いをその清掃員が聞いていくんです。
人生の最後に願うこと。
最後の心残り。

ちょっと切ないけど、爽やかな小説です。

半落ち

2005年11月15日 読書
ISBN:4062751941 文庫 横山 秀夫 講談社 2005/09 ¥620

★★★★☆

いやー、これはイイ。・・・はー。
グイグイ行きますよ〜!

もう、最後泣けた〜。
朝の電車で読みきれずに、最後の2ページを会社の自席で読んだけど、
もう、涙を押さえられない感じです。ああう。

映画化もされているので、読んでいる人は多いでしょうね。

あらすじ(てきとー)
警察官の梶は、アルツハイマーに冒された妻を絞殺し、警察に自首をする。
梶は犯行を自白するが、妻を殺した後の空白の2日間については黙秘を通す。
彼は何を隠しているのか、空白の2日間に何があったのか・・・

-------

彼を取り巻く刑事、記者、検察官、裁判官?、看守、それぞれの人生と
それぞれの視点から物語が進んでいきます。

第一線で働く人々が梶とかかわりを持って、ちょっと立ち止まって
梶を信じて、救おうとする。
彼を生かそうとする。

色んな人生のしがらみやプライドややるせないこと。
そういうのに足を取られながらも、みんな彼に希望を託す。

そして、彼の生きてる理由っていうのが、これまた!
スゴイの・・・。

うぅぅ!カッコイイ!

もうだめ。。。
ISBN:4334737447 文庫 柴田よしき 光文社 2004/09/10 ¥580

★★☆☆☆

「壊れた女」の短編集です。
様々な女性が登場します。
しかも、かなりサスペンスです。
(サスペンスの使い方が合っているのか自信ないです)

一歩間違うと私もこんな風に!・・・なるかなぁ?
ならない気がするなー。

私はこの本に登場する女性にリアリティは感じない。
あとがきに「次はあなたの物語を・・」と書いてあったけど、
うーん。
こんな変ったお話をお求めなら、私は全然無理ですー。

全体的にタッチが重い?
なんだか、逃げ出したくなります。

この作家さんははじめて読む・・・かな?と調べたら
「フォー・ディア・ライフ」を読んだことがありました。

ん!これは好きだった!

この人の本、もう一冊読んでみようかな。

海神別荘

2005年11月11日 読書
ISBN:4003127153 文庫 泉 鏡花 岩波書店 1994/04 ¥483
海神別荘―他二篇

★★★☆☆

来月観に行く舞台の原作です。
ちょっとついていけるか心配だったので、私なりに予習を。

海神に魅入られて龍宮城に嫁入りをする女と、海神のお話。

舞台の台本みたいになってます。
動きの描写があって、セリフでお話が続きます。

最初は慣れなかったですが、読み始めると違和感なく。
なんだか現代にも通じるものがありますね。
ていうか、やっぱ人間本質は変らないんだなー。

他2編収録されているんですが、どちらも独特な雰囲気が漂います。
全てに通じるけど、人間の欲望とか勝手な願いとかそういうものが描かれています。

舞台が断然!楽しみになりました!
ISBN:4022642483 文庫 浅田 次郎 朝日新聞社 2000/10 ¥500

★★☆☆☆

とても読みやすくて、入り込めます。

でもですねー、設定がイヤ。(個人的に)

主人公は、自分の会社を潰し、妻子に逃げられ、母親から全財産を引き出して自己破産したダメダメな男。

その彼の母が心臓病を患っていることが判明し、後は死を待つばかり。
そこに神の手をもつ医師がいることを知らされ、ダメ男は誰の手も借りず、1人でその医師までの100マイルを走ることを決意する。

ね。なんか泣けそうでしょ?
見るからに。
泣けるんです。
そらー、電車の中でズルズル泣いてましたよ。

もー。だって、泣かせるための小説だし。
しかも、色々親のこととか考えるこのお年頃に、敢えてこんな本(失礼!)を読まなくても。。
まー、借り物ですけど。

こないだも思ったけど、この人の小説は「こんな人がいたらいいなー」的な良い人が沢山登場します。
そんな上手くそんなイイ人出てくるかな?と思うような。

いるかいないかは置いておいても、こういう人になりたいなと思ってみたり。

例えば、お金がないのに命をかけたことをやろうとしている知人のために、とっさにお財布そのまま渡せるか?
大好きな人を助けるために、悪者になれるか?
通りすがりの困った人を助けられる?
コレと決めた人の為にどこまででも駆けつけられる?

ほんっと、優しい優しい小説です。
そして悲劇ではないんです。
後味は良い感じ。
ISBN:410401303X 単行本 小川 洋子 新潮社 2003/08/28 ¥1,575

★★★★☆

あー。なんだかとても良い本を読んだなー。

あらすじ(てきとー)、
家政婦として働く女性が、記憶が80分しか持たない数学博士の下に派遣されます。
彼は20年前?までの記憶は蓄積されているものの、それ以降の記憶は80分しかもてません。
なので、毎朝初対面。
彼は彼女とその息子ルートに、色々な数字を教えます。
完全数、素数、なんとかの法則・・・などなど。
野球選手の背番号、誕生日、座席番号の数字まで意味を持たせていく博士。
そんな博士を好きになって一緒に過ごすようになる彼女とルートの日々。

特別何かが起こるわけじゃなくて、ただ、ある家政婦さんとその息子が
かなり変った数学博士と出会って。
それで、人生のその時を一緒に過ごすっていう、それだけ。
だけど、それがとても温かくてお互いを思いやる気持ちが優しくて。
そんでもって切なくて。

こりゃいいです。
ISBN:4041970121 文庫 山本 文緒 角川書店 2005/06/25 ¥540

★★☆☆☆

31歳の男女、31人分の短編集です。

一話一話がとても短いので読みやすいといえば読みやすいですが、なんだか非常に疲れます。

31人分だもん!
短いながらに31人分の人生を読まされるわけで。
(自分で読んでおいてその言い草?)

面白いのももちろんあるけど、やっぱ、中途半端な感じがするし。
印象に残っていたものは・・・?って考えても浮かばないしー。

そうだな・・。
私は「ジンクス」が良かったかなぁ。
年上の彼女の日常の完璧さと態度の変化におののく彼。
実は彼女は・・・?

最後、かわいいな、って感じ。

私のファースト・プライオリティーは、食べること、かもな。
ん。そんなことでいいのか?

デミアン

2005年10月25日 読書
ISBN:4003243552 文庫 実吉 捷郎 岩波書店 1959/01 ¥483

★☆☆☆☆

↑あくまでも、私個人の好き嫌いですから!

あー。こういうのダメだぁ。
ほんっと、薄い本なのにいつまでもいつまでも読んでたし。
薄い本なのに、後どれくらいページがあるのかいつもチェックしてたし。

簡単に言うと自分探し?
しかも自分の内面での。

最初のほうは面白いです。
現実だから。

後半完全に悟りの世界に行くあたりから、私は置いていかれました。

ヘッセ・・・。さいなら。

椿山課長の七日間

2005年10月17日 読書
ISBN:4022643528 文庫 浅田 次郎 朝日新聞社 2005/09/15 ¥630

★★★★☆

はー。これは良かった。しみじみ。

浅田次郎さんの本は初体験だなーと思って読んでたけど、
調べたら「壬生義士伝」もこの人だったんですね。
知らずに読んでた。
これも良かった・・・。

さて、泣けます!なんども。
涙腺弱いのを自覚している人は、電車で読まないほうがいいです。
私は、もう、何度も何度も鼻をズルズル言わせながら読んでました。
涙もツツツー。
だってー。我慢できないしー。泣くのも読むのも。

だからって泣くための本かって言ったら、ちがうんだなー。
オヤジギャグ?が散りばめられてるし、妙に軽快な感じが漂います。

あらすじ(てきとー)
椿山課長は過労死してしましまい、冥土のお役所に行きます。
ポチっと「反省」ボタンを押せば天国にいけるのに、
心残りと自分に着せられた罪に納得できずに、現世に戻るための交渉をします。
結果、ヤクザの親分と小学生の男の子3人と現世に戻った椿山課長は・・・。

てな感じ。
3人とも良く出来すぎの人々なんスけど、
まー、でも、そういう人だからこそ、心残りがあるんだろうなぁ。

死んでから分かった現実。
それでも愛してるって言える。
そんな人生だったと思えるだろうか。
私の人生。

実験小説 ぬ

2005年10月12日 読書
ISBN:4334739113 文庫 浅暮 三文 光文社 2005/07/12 ¥520

★★★☆☆

うむむ。
実験小説っていうだけあって、新しい試みな小説が沢山ですね。
そういう意味では面白い!
このお値段で、これだけ色んなものを読めれば満足なんちゃう?

でも、それ以外のなにものでもない。って感じ。
満足なような物足りないような。

びみょ〜
ISBN:4396110103 新書 中村 元 祥伝社 2005/04 ¥788

古本屋で売っていたので、なんとなく。

水族館は好きです。

この本は裏の話も載っていてなかなか面白い。
けど、まぁ、そうだろうなーっていう予想の範囲内ですな。

しかし、やっぱり自然のなかにいるものを水槽に閉じ込めて見ているっていうところに疑問を感じつつ。

でもやっぱ水族館好きだし・・。と思いつつ。

人間って自分勝手なものですねー。
ISBN:4344403673 文庫 奥田 英朗 幻冬舎 2003/06 ¥520

★★★★☆

馬鹿馬鹿しさの評価です。

いやー、面白かった。

スポーツに関することを独自の視点で掘り下げていて。
分かる分かる!ってことから、どうでもいいがな〜ってことまでマジメに語ってます。

高校野球の地区大会のスコアを見て負けチームに想いを馳せ、
プロレス中継の時に必ずいるアツイのオジサンの正体が気になり、
高飛びのベリーロール復活を祈り、
ボブスレーの二番目の選手は何をしているのかを考え、
レスリングのユニフォーム?からはみ出る乳首を憂い、
図書館におけるスポーツ新聞取り合いの静かな戦いを繰り広げる。

「最悪」を書いた人と同一人物とは思えない!
エッセイももっと書くべきだ!(書いてるかも・・・)

私の中では「オンリー・ミー―私だけを」三谷 幸喜 (著) に通じるものを感じる。
コレ、大好きなんですよね〜。
引越しても処分しないであろう本リストに入ります。

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