萬狂言 八世野村万蔵 三回忌追善

萬づくし


横浜定例公演

14:30〜

横浜能楽堂
中正面3列7番

子ほめ
男:小笠原匡
教え手:野村扇丞
タケ:吉住講

宗論
浄土僧:野村万蔵
法華僧:野村万録
宿屋:山下浩一郎

魚説経
新発意:野村太一郎
施主:小笠原匡

武悪
武悪:野村万蔵
主:野村萬
太郎冠者:野村扇丞

今回は土曜出社が決まっていたので、もし疲れていたら・・・という可能性も含め、得チケで購入。
B席を半額。
今日はイロイロやりたいことがあって、最後のは飛ばして帰ろうか・・・なんて思ったけど、観始めたらやめられる訳なし。

で・も、今回は能楽堂前まで送り迎えつき!ヤホー!

萬狂言は春の唐相撲以来ですね・・・。
あれ、もう一回みたいなー。

子ほめ
落語をもとに作られている狂言。
酒好きの男がタダ酒を飲ませてもらおうと知り合いの家を訪ねます。
知り合いは、そういう時はお世辞を言え!といい、褒め方を教えます。
嬉しくなった男は、早速最近子どもが産まれた知り合いの家を訪ね、褒めまくりますが・・・

前回は万録さんで見たんですよね。
それよりは、若いからお馬鹿なのね!と思える天真爛漫さ、でした。

畳み掛けるような言葉のやりとり。
落語そのもの。

これは結構好きだなー。
なんか、いそうだもん、こういう人。
いたら迷惑だけど!

宗論
宗論は最初見たときはまだ狂言見始めのころで、結構辛かった覚えが。釣狐の次ぐらいに。
でも、今日は面白かったなー。ちょっとは成長してるのかしら。

前に見たのは、千五郎さんと千三郎さんバージョン。
ううむ。もう一度みたいな。

法華僧と浄土僧が道づれになり、お互いに相手の宗旨をけなして自分の宗旨に変えるように仕向けますが・・・

キャラをどう作るか、ですよね。これって。
生真面目な僧とよく絡みよくしゃべる僧の組み合わせ、っていうイメージだったんだけど、今日のはどっちもどっちな感じが。

しかし、浄土僧はまるでストーカーやね。しつこいったらありゃしない(笑
イヤだから逃げたい人と、イヤだからいじめたい人って感じ。

てか、このお話は、本当にお坊さんをからかいすぎな気が・・・。
コレを見てみんなで笑うって、なんかすごいなーって思った。

魚説経
住持の留守に説法を以来され、経文を知らない弟子が行くことに。
弟子は魚の名前を沢山知っているのでそれをつなげて説き聞かせますが・・・

太一郎君・・・!
16歳!!強調!

そうかー。16歳ってこんな感じなのかー。
すっごく、危なげ(笑
しゃべると身体が動いちゃうし。
聞き取りにくいし。
ハラハラハラハラ。

えーー!!みんなその歳頃はそうだったのかなぁ。
危なげなの、見たかった。。。

ってどんな感想だ。

武悪
奉公人の武悪を討ってくるように命じられた太郎冠者は、殺すことが出来ずに武悪を逃がします。
武悪は命が助かったお礼に清水の観音に参詣し、主は武悪を弔おうと東山に向かい、バッタリ出くわしてしまいます・・・

この、萬さんの主っていうのは、メリハリがスゴイのよ。
前半と後半の表情が全然違う。
しゃべり方もね、ガラっと変わるんだよねぇ。
これって何か意味があるのかな。

冬公演は、萬さんの「木六駄」があるそうな、あと虎之介くんと拳之介くんの小舞。
これは行かないと・・・。
お豆腐の和らい@名古屋
お豆腐の和らい

第6回 名古屋公演

名古屋市青少年文化センター
アートピアホール

19:00

1階2列

解説
丸石やすし

二人袴 ふたりばかま
聟:茂山逸平
親:茂山七五三
舅:茂山千作
太郎冠者:茂山童司

千鳥 ちどり
太郎冠者:茂山茂
主人:茂山正邦
酒屋:茂山千之丞

 くさびら
法印:茂山千五郎
庭の亭主:茂山千三郎
姫茸:網谷正美
茸:茂山正邦
茸:茂山童司
茸:茂山逸平
茸:島田洋海
茸:井口竜也
茸:丸石やすし
茸:松本薫

と、いうわけで。やってしまいました。
お豆腐チーム「逸平ちゃんを見納める会」名古屋日帰りツアー?

てわけで、仕事の終わらない友人を役所なんかブラブラしながら待ち。
(今頃住民票を移してみた)
14時半の新幹線でビールを飲みながら名古屋へ。

とりあえず会場付近で足裏デトックス&マッサージのお店へ。
足裏デトックス!色変わって気持ちわりぃ!!これ、毒素?

足裏マッサージは、「足の筋肉が堅くなっている!!」と呆れられ・・。
マッサージ云々より、揉み解すのが大変だったようです。

おっと、気がついたら15分前。
ダッシュで会場へ。

モギリは茂さん。
クラブSOJAの受付に千之丞さん&千五郎さん。
ハイ。写真撮ってもらいました。うひ。

急いで席へ。
そしたらねー、バラけてチケットを取ったはずのお豆腐チームのお仲間が隣の席(笑
あら、どーも☆

解説
丸石さん。
最近私の中で好き好き度が上がってるんですけど。
更にアップ。
まぁ、お話的には中身はなかったですが、ひたすら、グッズの宣伝をしておりました。
買うよ!あ。ウソ。買わないけど。

二人袴
去年だっけ。二人袴ばっかり見てて、お腹イッパイになってたけど。

今日は、サイコー!!でした。

逸平ちゃん、小ネタをチョロチョロやってましたねー。
可愛かった。
まだまだ子供の甘えん坊な聟。
で、呆れながらもかわいくてかわいくてしょうがない七五三お父さん。

親ばか子ばか。

聟は、途中で「やっぱもうイヤダ〜!帰る〜」とか言っていたくせに、二つになった袴を前だけ当てて、「良し!後ろを見られないように行こう!」って親に言われると、急に「面白そ〜!行くいく!!」てな感じになるのよね。

で、舅の前に出れば意外に度胸が据わっていて。
舅がどういう風にお酒を飲むか、どういう態度で太郎冠者に接するかをよーっく見ていて、真似っこするんですよね。
「太郎冠者、注げ!!」とか。
オイオイ。そこは少し控えめにせいや〜(笑

謡のお声は相変わらず素敵でした。

あらすじ(適当)
恥ずかしくて聟入りをしたがらない息子を親が舅の家まで連れて行きます。
袴を履かせて、舅の家に行かせたものの、親がいると分かった舅は親を呼ぶように言います。
あわてた聟は代わりに自分が呼びに行き、親は聟の袴を履いて舅に挨拶に行くと、「聟は?」と言われ、また親が自分で聟を呼びに行っているうちに、遂に「二人で来てちょ」と言われた親子は袴を取り合って、2枚に破いてしまいます。
それなら!と二人で前にだけ袴を当てて舅の前に出て行きますが・・・

千鳥
ちりちーりやちーりちりー♪

千之丞さん、いいですよねー。やっぱり。
ちょっとクセのある、でも気のいい酒屋。
楽しい話を聞かせてもらって、まぁ、酒はやっちゃってもいいけど、もっと話聞かせてもらってからにしよって感じで。

太郎冠者が虎視眈々と酒を付け狙うのも、面白いッス。

あらすじ(適当)
太郎冠者は、いつもツケで買っている酒屋に行って酒をちょろまかして来い、と主人に命じられます。
お話好きの酒屋にいろいろ話して聞かせながら、なんとか酒を手に入れようとしますが・・・


き、気持ち悪い(笑

一番後ろの席に移動してしまったので、誰がダレだか良く分からなかったけど。
ま、誰でもイイか。

山伏が呪文を唱えると、茸が「えー?」って感じで山伏を見るのが、なんとも。
傘の部分を数珠で叩かれたり、棒で殴られたり。
茸がジャンプして仕返ししたり。転がったり。

なんじゃこりゃー!!

あらすじ(適当)
家の庭に大きな茸が生えて、取っても取っても無くならないので、山伏に祈祷を頼みます。
自信満々な山伏が祈祷を始めると、茸はどんどん増えていき・・・ギャー!!

---

最後、附祝言は聞かずに会場を飛び出し、タクシーに飛び乗り、最終の新幹線に乗りました。

ガツガツ食べて飲んで、ひたすら狂言トークを繰り広げ。
あっという間に着いたとさ。

く、くたびれた!!

次は是非、ゆっくり行きたいものであーる。
納涼茂山狂言祭 第二日 夜公演
納涼茂山狂言祭 第二日 夜公演

国立能楽堂
18:30〜

2列1番 
 
お話
茂山千之丞

粟田口
大名:茂山千五郎
太郎冠者:茂山茂
すっぱ:茂山七五三

狐塚
主:茂山正邦
太郎冠者:茂山茂
次郎冠者:茂山童司

六地蔵
田舎者:茂山あきら
すっぱ:茂山千三郎
その仲間:茂山千之丞
その仲間:丸石やすし

お話
千之丞さんのお話は久しぶりです。
やっぱり、なんだかカワイイ。

でも、やっぱり眠くなってきてしまいました。
お風呂はダメか・・・?

粟田口

もうねー。面白いんだけど、それ以上に眠気が・・・!

末広がりと同じパターンのお話です。
粟田口を買いに行かされた太郎冠者。だけど粟田口がなんなのか知りません。
都で「オレ、粟田口!!」という男に出会い、連れて帰ります。
ここからが末広がりとは違うのだ。

実は主人も粟田口がなんなのか知らないの。
で、すっかり騙されて。
なんか遊び始めるんだよね。

で、主人がノリノリな頃に「そろそろいっか」と言って男はトンズラしちゃうのだ。

騙された!と知った時の主人の顔!!
スッゴイ落ち込んで。しょんぼりして。
と思ったらスゴイ勢いで怒って帰っていきました。

あー。千五郎さん。サイコー!!

狐塚

畑の見張りを命じられた太郎冠者と次郎冠者。
昼間は楽しく鳥を追っていたんだけど、日が暮れたら「この辺には悪い狐が出るらしい」ってのを思い出して、ビビる2人。
そこに、主人がお酒を持って激励にきます。
「あれは、本物?それとも狐?・・・いや、狐だ!」と思った2人は、化けの皮を剥がそうと色々やり始めます(笑

これは、ねー。
「そっち、しっぽある?」「ないない!」とコソコソコソコソやってる太郎冠者と次郎冠者が、なんともカワイイ。

ここから中正面の後ろの方の席に移動して見てたんだけど。
客観的に、正邦さんカッコいいです。

六地蔵

仏師の複数版!!
笑ったー。
千之丞さんと丸石さんと千三郎さんの体系がとっても似てますなー

田舎者が辻堂を作ったので、そこに6地蔵を置きたいと都に出てきて仏師を探しています。
それを聞きつけたすっぱが、「オレ仏師」と名乗り、明日までに6地蔵を作ってやろうと約束します。
仲間2人をいれて3人組で田舎者を騙そうとするすっぱ達。

もう、アドリブ過ぎる!!カンチョーポーズとかしてたよ!!
あと、千三郎さんが落としちゃった数珠?がらみのポーズ。
あぁぁ。爆笑!!

なんて楽しい人たちなんだ!!

あー。面白かったー。
満足満足。

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終わった後はお豆腐チームで打ち上げ(?)
いつものよーに喋り倒しておきました。
つーか、あたし以外全員浴衣だよ!!
納涼茂山狂言祭 第二日 昼公演

国立能楽堂
14:00〜

2列6番

お話
茂山千三郎

貰聟
聟:茂山正邦
女:茂山茂
舅:茂山千作

右近左近
右近:茂山千乃丞
女:茂山千五郎

千切木
主人:茂山七五三
太郎冠者:茂山童司
連歌の講中:松本薫
連歌の講中:茂山正邦
連歌の講中:茂山茂
連歌の講中:丸石やすし
太郎:茂山あきら
女:茂山千三郎

午前中は一働きし、いつものおはちでいつもの豚キムチ定食。
ワンパターン。

さてさて、同じく会社をサボって来たいろんな人たちとご挨拶し。
楽しい時間にとつにゅー!

お話
千三郎さん。お話上手すぎです。
うーん。安定していて・・・ウツラウツラ。

貰聟
前も千作さんが舅役のを見た事があったのだ。
相変わらずの「おいおい!バカップル!」って感じのお話です。
今回は席が近かったので、表情がとてもよく分かって、また改めて色々感じたわー。

酔って帰ってきた夫に家を追い出された女。
子供のことが心配でしょうがなくて、泣きながら父親の元に帰るんだけど、
父親が嬉しそうに「おおー!どうした?お帰り!」というと女はまた大声で泣き出しちゃうのね。
そこが、親に甘える子供って感じで。るるる・・・。

それを見て、「またか・・・」とガックリする父親。
もう夫の下に帰るぐらいなら死ぬ!という娘をなだめて、匿う父親。

そこに恐る恐る夫が迎えにきて。
父親は超冷たい対応をするんだけど、「子供が寂しがってる」っていう夫の言葉を聞いて出てきちゃう。
でも、父親はもう渡したくないわけで。
女の取り合いになるんだけど、最終的に女は夫の味方になって父親を突き飛ばして、2人で帰って行っちゃう。

最後に舅だけが残されて。

「ふっ。まぁええわ。」って言うんだよねー。
もう飽きれつつも、娘の幸せを祈る父親の表情にまた涙が・・。

おかーちゃんに電話しよっ。とか思っちゃった。

右近左近

珍しく、なまめかしいお話の狂言です。

左近と右近の妻はエーコトがあったらしいんですね♪ by 千三郎さん

農民の右近は、隣の左近の家の牛に畑を荒らされたので抗議に行くんだけど、軽くあしらわれてしまう。
「くやしー!!地頭に言いつけてやる!!」と言うも、口下手な右近は妻を相手に練習することにする。
妻がすげー怖いんだ。千五郎さん・・・
「早う言え早う言え早う言え!早う言え!!

と口下手な右近は「えーっと、えっと、左近が家の牛が。えっとえっと、・・・あぁぁっと、右近を食べました!!」
とかメチャクチャになっちゃって。

最後は逆切れして、「おまえら2人は怪しい!」とか言い出して。
「なんだよ。畑は荒らされて、女房はいい男に取られて・・」と落ち込んで。
取り残されて「笑え笑え!」と観客に向かっていいながら去っていきます。

うぅぅ。笑えないよぅ。
しかし、こういうちょっと気の弱いすっ呆けた役は、千之丞さん、最高だねぇ。
あと、千五郎さんの女も、怖すぎだけど、良いもん見たな(笑

千切木

確か、前回は千之丞さんが太郎でした。
今回はあきらさん。

ぶーたれた顔が最高です!

そして、その背中をみつめる太郎冠者の童司くんが印象的でした。
父の背中からなにかを学んでいるんでしょうか。
なんともいえない表情だったので、童司くんばっかり見ちゃった。

連歌の会の当番になった主人は、近所の人を集めますが、太郎だけ仲間外れにします。
彼は色々とうるさくて、つまはじきものなんですね。
でも、太郎は「なんで呼ばないんじゃー!!」と切れながら乗り込んで来て大暴れするんだけど、結局みんなにボコボコにされちゃう。
そこに話を聞きつけた妻が出てきて、「仕返しに行きなさい!」と炊きつけます。
でも、すっかりビビッた太郎はなかなかいかないんだけど、居留守を使われて仕返ししなくて済むとなったら、急にまた態度がでかくなるのだ。

このね、妻がね「わらわがいれば指一本触れさせまいものを」っていうね。懐の広い感じがとても好き。
なんていう愛情。

私はこの回はなんだかホロリとすることが多かったッス。
納涼茂山狂言祭 第一日 夜公演

国立能楽堂
18:30〜

1列4番

お話
茂山正邦

蝸牛
山伏:茂山千五郎
主人:茂山千作
太郎冠者:茂山千三郎

鎌腹
太郎:茂山千之丞
女房:茂山茂
仲裁人:網谷正美

死神
男:茂山七五三
死神A・B:茂山あきら
召使A:丸石やすし
召使B:茂山正邦
召使C:茂山童司
奥方:松本薫

ううう。会場到着19時・・・。
ぜーんぜん間に合わなかった。
でも、意外に蝸牛が前半だったので、安心しました。
そうか!お話があるんだもんね!

ちなみに、後ろで立って見るってのは出来ないのでした。
遅れて入ってゴメンなさい。

蝸牛

いわずもがな。
今回は毒々しい山伏であった(笑
でもやっぱり千五郎さんって、独特な面白味があるよねー。
なにやっても外れない。

最後、浮きに浮いちゃう太郎冠者を見て、一瞬一緒に踊りそうになって「いかんいかん」と首を振った千作さんがなんとも可愛かったわー。

鎌腹

いきなり大声で叫びながら3人が走り込んできます。
ビックリ。

全然働かない夫に腹を立てた妻が、鎌を結びつけた棒で夫を追い回し仲裁人が止めに入ります。
夫はイヤイヤながら山に入るも、このままいじめられるぐらいなら・・・といっそ死のうと決意しますが・・・。

茂さんの女役はほんっとーに、スゴイ。
怖い〜。
で、また、怯えまくる千之丞さんが最高!!
あの気弱なクセに妙に居直った性格の太郎が一人でイロイロとやってる様がたまらんです。

死神

京極噺で落語バージョンを聴いたやつですな。

借金におわれた男が死のうと考えていると、死神が現れます。
何故か死神に気に入られた男は治る病人と治らない病人の見分け方を教えてもらい、医者になります。
ある日、お金持ちの主人を診てくれと言われ、つい出来心でズルをしてお金をもらうと、そこに死神が現れ・・・

うーむ。
改めて映像化されると、これまたシュールな感じよね。
てか、あきらさんてばこの世の者じゃない響きのしゃべり方が怖いよぉぉ。
ちょっと滑稽でちょっと悲しい。

終わったあとはまたいつものメンツで飲みに。
忘れられた席でチョイ切なめ。
落語と狂言の会
お米とお豆腐

江東区文化センター

19:00〜

8列15番

トーク『ごあいさつ』
桂小米朝・小佐田定雄
茂山千五郎・茂山七五三・茂山あきら

落語『青菜』
桂小米朝

狂言『附子』
主人:茂山千五郎
太郎冠者:茂山七五三
次郎冠者:茂山あきら

落言『神棚』
噺:桂小米朝
神:茂山七五三
妻:茂山あきら
姑:茂山千五郎

去年は普通にスルーしたんですけど。この公演。
超オススメと言われて、今年は参戦しました!!
つーか、東陽町は遠いよー!

てわけで、朝9時から朝霞でお仕事。
遠いんだ!しかも駅からタクシーやけんね!

15時頃会社に戻るも、朝霞のマトメを必死でやっているフリを定時まで続け、
忙しいチームのほうは一切見ずに定時でソッと消える。。。

マジでいつか怒られるよな。。。

ちゅーわけで、5分前のブザーで会場入りしたら、既に千五郎さん以外の方々がステージに。
・・・っと、客席から千五郎さん登場。
ステージの袖で一生懸命靴を脱いでました。

まずは小米朝さんを抜いた4名でしょーもないトークを繰り広げ。

拍子木が鳴ったら「ハイ。では・・・」と言ってみんなで正座して正式トークスタート。
最初のはサービストークですな。
いいなぁ。なんか。

小米朝さんのご紹介、って感じもアリ。
お互いの家のルーツ話アリ。

落語『青菜』

お金持ちのお客さんのお酒にお付き合いした植木屋が、人生初ばっかりのもてなしを受け、超感激し、家に帰って自分も同じことをやってみる・・・ってなお話。

もうねー、6畳一間の押入れからカミサンが出てくるところが!!(知ってる人しか分からん書き方・・)
爆笑の爆笑!!
あー!面白い!!

狂言『附子』

主人が出かけるときに、大事な砂糖を食べられてはいかん、と太郎冠者と次郎冠者に「コレは猛毒だから」とウソをついて出かけるんだけど、彼らは砂糖と気づいて全部食べちゃうんです。
さて、そこに主人が帰ってきて・・・

正直、前回の千五郎さんの太郎冠者にはかなわなかった・・・!
あれは本当に面白かったもんね。「行て食てこ」が!!

なんだろう。この太郎冠者はどっちかっていうとB型タイプ。
次郎冠者がA型タイプな気がするのよ。
今回は太郎と次郎逆の方が良かったかも?

今回の太郎冠者と次郎冠者は息ピッタリ。
あの揃い具合が最高ッス。

落言『神棚』

落言なんですよー。良く見てねー。

小米朝さんが一人で登場。
落語の台と座布団に机。
後ろは幕が閉まってます。

男は超怠け者の提灯職人。
家賃も3ヶ月滞納してるのに仕事もせずに寝てばっかり。
怒った大家が明日までに提灯10個作れなかったら出て行け!!と言い、ヤベー!と思って景気づけに酒を飲んだ男は爆睡。

そこに神棚に祭られた神様が出てきて「家を追い出されたら困る」と男の代わりに夜なべして提灯を作っておく。

目覚めた男は「おれ、すげー!寝てる間に提灯作ったよ!!」と喜んで、次の提灯20個も気軽に引き受けてまた寝る。
困った神様は妻に助っ人を頼んで二人で20個作っておく。

次の日は調子に乗って30個を引き受け、怒った妻が姑も呼んで3人で大喧嘩。

すると、男が「うるさーーーい!!!」と起き出して・・・

ってな感じですね。

もう、千五郎さん、インパクト重視の役はもうやーめーてー(笑
面白すぎる!!おいしすぎでしょ!それ!

つーか、茂山家アドリブの嵐だよね・・・?
見るからに。
すごい大声出した時は、私も「わっ」と言ってしまったほど。
そういや、台詞詰まったよね・・・?
先の台詞を先に言って、「それはまだ言ってない」とか言われてたよね・・・

台詞とか覚えてないんだろうねー。話の流れだけなんだろうな・・。

七五三さんは、ほんと笑顔がいいよね。
神様だ!って威張ってみたり、でも、一番立場弱かったり。
そういうなんともいえない面白みがね。いいよね。

最後はまた全員が揃って、神棚を作った小佐田さんがヒトコト。

ロビーで全員がお見送りをしてました。
写真は神様をみんなで囲って撮りましたー♪

その後いつものメンツで飲んで。
しかし、制限時間1時間勝負!って感じ。
千五郎狂言会 第五回
千五郎狂言会 第五回

19:00〜
国立能楽堂

脇正面9列


◇那須語(なすのかたり)
茂山千五郎

◇仏師(ぶっし)
すっぱ:茂山七五三
田舎者:茂山千三郎

◇悪太郎
悪太郎:茂山千五郎
伯父:茂山千作
僧:茂山正邦



コソコソ会社を抜け出して癒しの場へ。

第六回のチケット売ってたのにお金がなかった・・・。
そんなすぐ売り切れないしね?
でも、狂言仲間オススメのヤツなので、絶対見たい!

◇那須語(なすのかたり)

能「八島」の間語をそこだけ抜きだして演じる狂言の重い習いの曲だそう。
平家物語での、那須与一が扇の的を射るくだりを一人語りで、語り手、義経、実基、与一を演じ分ける。

要するに一人芝居。
いやー、千五郎さん、迫力あります。
目をそらせません(一人だからあたりまえだけど)。

しかし、言葉は全然聞き取れないのねん。
丁度、今、義経(By 司馬遼太郎)を読んでるんだけどなー。
・・・関係ない?

◇仏師(ぶっし)

都に仏像を買いに来た田舎者が大声で仏師を探していると、都のすっぱが仏師と称して近づく。
明日までに仏像を作ってやるよ!と騙して、自分が面を被り仏像になりすます。
田舎者は仏像を見てイロイロと注文をつけるので、そのたびに仏師はその通りの仏像になりすましているうちに・・・

あー。面白い!!絶妙!!
千三郎さんがねぇ、とてもとても良かった。
何がって、良く分からないんだけど。

ワタシ、仏師はテレビで見たのかなぁ。
そのときはもうハチャメチャだったんだけど。
仏師が間に合わないとかね。

今回のは絶妙だったー。ありえねー!
息ピッタリ。

すっぱがさ、バレたあと笑いながら逃げていくのが、好きなんだよねー。
何のために騙したのか?って聞いたら
面白そうだったから!って答えそうな感じ。

◇悪太郎

酒癖の超悪い悪太郎が伯父の家で「コレを最後の酒にするんだ!」と酒をねだり、酔っ払って帰り道で寝込んでしまう。
後をつけた伯父は悪太郎を僧形に変え、「お前の名前を『南無阿弥陀仏』と名づける」といい去っていく。
目が覚めた悪太郎は伯父の言葉を仏のお告げか?と思っているところに僧侶が「南無阿弥陀仏」と唱えながら通りかかるので、自分のことと思って返事をし・・・。

これ。こんなお話なんだ。。。
千五郎さん、すごいなー。
「南無阿弥陀仏」と唱えた声に「ヤイ」と返事をするんだけど。
答えた後に上目遣いで相手を見て、そっと頭を下げるんだけど。もう、なんかイヤラシイ!って感じ。

僧の正邦さんが、最初は迷惑がるんだけど、だんだん面白がって「南無阿弥陀仏♪南無阿弥陀仏♪」とやりだすと、それにあわせて悪太郎が浮かれるんだけど。
息ピッタリ。
謡も、声がとてもよく合う。
千五郎さんのクセのある(笑)声の後ろを安定した正邦さんが支える感じ。

とてもイイですね。
3代共演でしたね。

千作さん、大丈夫かな。

---
早速、来年の千五郎家カレンダーを購入しちゃいました。
サイン係は七五三さんと千三郎さん。

いただきましたよ〜!!むひひ。

野村万作監修 WORKSHOP
KYOGEN(狂言)ノススメ その五


14:00〜

セルリアンタワー能楽堂


◇ご挨拶:野村万作

◇狂言ワークショップ
講師:深田博治
アシ:月崎晴夫、竹山悠樹

◇狂言「痩松」
山賊:石田幸雄
女:竹山悠樹
後見:岡聡史

◇狂言「佐渡狐」
佐渡の百姓:高野和憲
越後の百姓:月崎晴夫
奏者:深田博治
後見:竹山悠樹



自由席なんですよねー。
着いたら既に並んでました。

開場してから列の後ろについて入ったら、正面が結構埋まってましたねー。
ってわけで、脇正面の1列目をゲット。
メガネも忘れたことだし!

ご挨拶

普通にしゃべるところを初めて見ました。
曲の解説も挟みつつ、楽しくお話をしてましたねー。
厳しい方なのかと思ってましたが、やっぱりそんなことはないんですね。

狂言ワークショップ
狂言の装束 女の装束編

胴着?姿で出てきた竹山さんに、深田さんと月崎さんが着付けていきます。
えー!この企画面白いねぇ!
前回は太郎冠者を着付けたらしくて。それ、見たかった・・・!

テキパキテキパキと着付けていくお2人。
深田さんは口がお留守になりがち。
そうなるとシーンとして、着付けを見る観客ってな感じで。

えーと、胴着?という綿の沢山入った下着(自前)に、肩のところに布をかけます。
これ、襟のところが赤。太郎冠者は青?とか役によって違うんだそうです。
汗を掻いても装束につかないようにってことなんだそうです。

更に、おなかに膨らませる布を入れて(これ、いらない人もいるらしい)、
いよいよ着物を羽織ります。
ここから早かった・・・。
紐で縛るのは1回で、あとは、腰のところに着物をヒダヒダな感じで集めていくんだそうです。
で、裾はヒラっと上に上がるように。

ちなみに袴とかも後ろは上がっているのがオシャレ?なんだそうで、
上がってないとダレてると言われるんだそう。

帯を小さくまとめて締めて、万作家は左前に。他の家では真ん中になってるところもあるそうな。
え!茂山家ってどうだろう・・・?うーん。見てない。そんなとこ。

さて。お次は「美男鬘(びなんかづら)」
あの、頭に巻いてる白い布ですね。

長さ5メートルの白い布を、まず前d押さえて後ろで紐で留めてから布を後ろに回して、後ろで縛ってから前に持ってきて・・・
えーとえーと、前の布に下からちょこっと布を出して角を作ってから、下にダラっと垂らして。
それをきれいに4つ折りにして帯に挟んで完成。

やはり家によっては、ツノと下に垂らしている布はぐちゃぐちゃのところもあります。とのこと。

あと、頭の上がとがっているのは、ちょんまげを入れていた時の名残なのです・・と。

へぇえぇ!面白いなー。夢中で見ちゃった!
今度良く見てみよう!!

その後、女の「いやぁぁ〜!腹立ちや腹立ちや!」を会場みんなでやってみて。
笑い留めもやって。終了。

狂言「痩松」

山賊が、最近稼ぎが悪いので今日こそは!と隠れていると、女が通りかかります。
山賊は長刀を振り上げて女を脅し、持ち物を奪い取ります。
で、それを物色している間に女がコッソリ長刀を奪い、逆に山賊を脅して品物を取り返し、山賊の上着や短刀まで奪って帰って行きます。

---

あはは。これ、いいねぇ。
女がつよーい!
取り返すだけじゃなくて、山賊のものまで奪うとは。
しかもすごい落ち着きようなのよ。これが。

石田さん、相変わらずいい味でてます。

狂言「佐渡狐」

年貢を納めに行く途中で道連れになった佐渡の百姓と越後の百姓。
佐渡に狐がいるかいないかで口論となり、お互いの刀を賭けとなります。
佐渡の百姓は奏者(役人)にワイロを渡して狐の特徴を教えてもらっておいて、賭けに勝ちます。
しかし、納得いかない越後の百姓が帰り道に極めつけの質問をして・・・

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ワイロとか出てくる狂言もあるんですねー。

このね、教えてもらった狐の特徴をなんも覚えられていなかった佐渡の百姓が、奏者に助けを求めるんですよね。
で、口パクで教えてもらう・・・。
このときの顔を見合わせる2人が面白い!
脇正面なので、こっちを向く奏者の深田さんが良く見えるんですけど。
こう・・「覚え・・・てるよね?」みたいな顔がたまりません!

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狂言仲間サンと感想なんかを言い合いつつ、駅へ。
お仲間さんは例の所?へ
渋谷の本屋をプラプラして。
その後飲みに行って終了〜!!

そういえば今週は飲みに行くことがとっても多かったんだけど。
なーんか体調が悪くて。
いつも2杯ぐらいしか飲めなかった・・・。
なんだかなー
狂言! vol.3 釣狐
狂言!
vol.3 釣狐

国立能楽堂
18:00〜

正面2列11番


一、蝸牛
山伏:茂山逸平
主人:松本薫
太郎冠者:茂山童司
後見:井口竜也

二、口真似
太郎冠者:茂山千五郎
主人:茂山七五三
客:茂山千三郎
後見:島田洋海

三、釣狐
平成17年度文化庁芸術祭新人賞受賞記念
古狐:茂山正邦
猟師:茂山茂

笛:杉信太郎
小鼓:鵜沢洋太郎
大鼓:亀井広忠
後見:茂山千五郎
後見:茂山逸平



18時開演はヒドイって!!
働く人のことも考えてくれよー。

えーと、今日から次の仕事が始まると聞いていたので、逆に定時ダッシュはしづらいよね、と午後半休しました。
明日から心入れ替えるからぁあぁ!

でも、なんか体調悪いし、ショッピングーって気にもなれないし。
ってわけで、代々木のマンキツにずっといてみました(笑
無駄な午後半休・・・。

しかし、いい席でござんした。

一、蝸牛

だんだんね、笑えるところが減ってくるわけですよ。
毎公演観てれば。
なんだか多いよねぇ?
去年は見て見たいなーと思っていたけど。もういいよ?

最後の浮きに浮いているところは楽しいんだけど。
最初の山伏をカタツムリを間違えるところは微笑みにとどめておきました。

逸平ちゃんはイイお声。
だけど、ちょっとタンが絡んだ感じがイヤー!!
ぐるるるって感じ?

ところで、パンフレットに
日本では長生きの薬としてカタツムリを食す習慣があったそうです。

とありますが。

太郎冠者はカタツムリを知らなくても、そういうものの為に・・ってのは知ってるのよね?
そういうつもりで、あえて山伏を間違えるのか?!スゲー。

二、口真似

もー!千五郎さん、サイコー!!
笑いすぎて涙がボロボロですわい。

最後、客を突き飛ばした後、ちょっと遠くに飛んだ扇子を「ホレっ」って感じで客に向かって投げましたからねー。
そこまでやるか!!

前回は千之丞さんのを見たんですよね。
あれもスゴク良かったんだよな。
今回も確信犯的なわるーい顔が最高!

これって、若い人がやるとどうなんだろう?

千三郎さんのオレ、なんでこんなとこ来ちゃったんだろう〜・・って表情も最高でした。

☆あらすじ
いい酒があるので、一緒に飲んでくる人を太郎冠者に探しに行かせたところ、酒癖が超悪い男を連れてきます。
主人は太郎冠者を叱って、余計なことをしないよう自分の真似をするように言います。
すると、太郎冠者は主人の全てを真似して客人に繰り返し・・・。

三、釣狐

ハイ。やって参りました。苦手なヤツ。

ちなみに初めて観た狂言でこの釣狐をやっていて。
しかも配役が古狐が茂さんで猟師が正邦さん、後見が千五郎さんでした。

今回の逆ですねー。

えーと、太目の狐でした。
貫禄あったなぁ。

でも、安心して観れたし、あっという間。

NHKの番組で萬斎さんが「釣狐は今まで習ってきた狂言とは全然違って。例えば必ず左足から踏み出すところを、釣狐では右足から、とか」と言っていたのをチェック。

なーるほど。茂さんの猟師とは逆からだ。
あとは何の技があるのかはさっぱり(笑

☆あらすじ
猟師に仲間を次々殺された古狐が猟師の伯父に化けて狐を釣ることをやめさせる約束をします。
しかし、不審に思った猟師が罠を見に出かけると餌があらされているため、新たに罠を張って待っていると古狐が現れ・・・

---

終了後、いつものメンツ&お友達でお食事に。
今日は少し早めに解散。
やっぱ居酒屋がいいって!
クラブSOJA
ボーリング大会

東京大会

ボーリング:18:30〜
表彰式&懇親会:20:00〜

ボーリング場:品川プリンスホテル・エグゼクティブタワー内
表彰式&懇親会:品川プリンスホテル新館15階「京都」

テーマ「狂言」に入れちゃった・・・。違うよな。

さて、前日上司と遅くまで飲んでいて「明日ボーリング大会だから、休んでいいっすか?」と聞いたら「まーいいよ」と言われたので。会社休んでみました。

品川駅前マックで集合して、受付へ。

宗彦さんチームでした!!おおおおおお。

2チーム(1つのテーブルというか・・)に一人役者さんが入っているみたいですね。

ところで、私達、練習なんか比にならないくらい上手かった!
練習の4割増しぐらい?

恐らく、過去最高スコア。
離れてるピンをカカーン!と取ったからねー。
ウチのチーム、神懸かってました。宗彦さん以外。

で、ギャーギャー騒ぎつつ(もちろんハイタッチしつつ)2ゲーム終了。

大急ぎで、15階へ移動。
案内はチームごとに役者さんがしてくれます。

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ここは階ごとに「京都」とか「軽井沢」とか名前がついてるんですねー。

立食形式です。
ちなみに150人ぐらいいたみたいですね?

一番後ろのテーブルに陣取って、食べ開始!!
役者さんたちもてきとーなテーブルに。
同じテーブルには、松本さんとあきらさんと宗彦さんが。
もう、ビール飲みつつトーク。

ふつーに、「ボウリングはどうでした?」と聞けば、
「ボロボロだよー」なんて答えてくれちゃう、この気さくさ。

しかし、私は落ち着かない。
今日の目標をクリアしない事には!!

ソワソワしてたら「落ち着かない!!」と言って友達が一緒に突進してくれました。
ありがとよー

さて、表彰式。
優勝は茂さん。準優勝は島田さん。
トトカルチョは該当者なし。

私が賭けたあきらさんは5位でした。チッ、穴狙いが。

その後、参加者の表彰式。
入賞も飛び賞もなーんも引っかからず。
ぶぅぅ。

その後、写真撮ったり。おしゃべりしたり。

締めはまた附祝言です。
音頭は優勝の茂さんが。
「俵を重ねて面々に 楽しゅうなれこそめでたけれ」

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まだ21時半頃だったので。
「飲み足りねぇ!」と叫ぶザルな女飲み好きな女をなだめつつ。

そこで出会った方も含めて、女5人で2次会へ。

しっかし、盛り上がるねー(笑
みんな同じ公演に行ってるから、すぐに「あぁ!あれね!」ってことになるし。

今回は伝統芸能歴が長くて幅広い方が来たので、
イロイロな話が聞けて面白かったなー。

あっという間に終電近く。

はー。楽しかった。
食卓秘法 + 蝸牛
伝統の現在´?
食卓秘法 + 蝸牛

国立能楽堂
19:00〜

脇正面4列13番

食卓秘法(てえぶるまなあ)
作:竹内 銃一郎
脚色:茂山 逸平

男1:茂山宗彦
男2:茂山逸平
笑い男:茂山正邦

大鼓:亀井広忠
小鼓:森貴文
笛:藤田貴寛

蝸牛(かぎゅう)
山伏:茂山正邦
太郎冠者:茂山宗彦
主人:茂山逸平



なんだか、旅行の疲れも取れず、仕事にも集中できず。
おっと、狂言の日だった・・・!ぐらいの勢いでした。

でも、定時になったらウキウキと能楽堂へ。

食卓秘法

・・・えっ?!

ワタシ、ヨクワカラナカタヨ???

えぇぇ?

えーと、男が2人、何かを作っています。
今日の食事はそうめんだー!!と言いながら盛り上がって話をしています。
そこに謎の第三の男、笑い男が登場します。
笑い男はうなぎを持って毎日現れ、二人は毎日うなぎを食べさせられています。
もうイヤだー!ってんでなんとか帰ってもらおうとしますが・・・。

私、読解力がありません・・・

これってどういうこと?

何か作っていたのは、この結末のためのモノを作っていたの?
でも何故、最後に笑い男が飛び出してきたのか分からん・・・。生き返った?

ギャー!
わかんなーい!!
いやぁぁぁぁ
なんだったの、これ。。。取り残されてるの、私だけ?

でもねー、宗彦さんは、カワイイねぇ(笑
あの、一つの人として、よく出来てるよね。。。
ちっちゃーい、ポケットサイズのもっぴが欲しい。

正邦さんは得体の知れない感じが怖かったわ。

蝸牛

なんか、蝸牛、オナカイッパイなんですが。
そんなに見てないと思うんだけど。

前回の学校狂言が茂山蝸牛初とか書いてるくせに。

でもさ、来月末のも蝸牛だよね(チケットが見当たらないけど・・・)。
でさ、茂山狂言祭も蝸牛やるよね?
なんか、最近流行?

かたつむりを取って来いと言われた太郎冠者は藪に寝ている山伏をかたつむりと勘違いして話しかけます。
こいつアホだな、と思った山伏は「そう、オレかたつむり!」となりきって太郎冠者を騙し、一緒に囃子物をしようと誘います。
ノリノリの二人のもとに主人が迎えに来てつれて帰ろうとしますが・・。

うん。正邦さん、やっぱイイッス。安心できるよねー。
本当は逸平ちゃんの山伏が見たかったけど(それは31日らしい)

で、宗彦さんの太郎冠者。
なんだか、この太郎冠者って、ぽーっとしたイメージなんですよね。
なんてたって、かたつむりと山伏間違えるぐらいだから。
そういうイメージとはちょっと遠いんだな。

しかし、この山伏は法力があるから、太郎冠者たちを操れるんですねー。
ずっと、あんまりにも楽しいから?とか思っていたんだけど。
言われてみれば、そうか、そうか。
学校狂言
東京学校

芸能花伝舎 体育館
旧淀橋第三小学校

12:00〜


解説:松本薫

狂言「蝸牛」
主人:丸石やすし
太郎冠者:茂山茂
山伏:茂山千三郎

狂言「附子」
主人:茂山童司
太郎冠者:茂山千五郎
次郎冠者:網谷正美

校長先生:茂山千之丞
教頭先生:茂山あきら
体育の先生:茂山宗彦



さて、車で行ったのでちょっと迷子に。
でも案内図があったので助かりました。

会場は本当に懐かしい匂いのする体育館。
ステージの隅に宗彦さんが座ってしゃべっておりました。
「前のほう空いてるよー」みたいな。

めがねを忘れまして・・・
宗彦さんか逸平ちゃんか最初分からず。
しゃべってる内容と声で判断。

体育の先生らしいです(笑
この人はこういうの本当にウマイっすよね。

前にプチプチをひいた桟敷席。
後ろはパイプ椅子の席でした。

私は桟敷席の後半の一番前の隅っこへ。(分かる?)
前の方は子供席っぽかったから。

ちーさい子供達も沢山来ていました。

教頭先生の挨拶

あきらさん・・・。
何か・・・白髪のフサフサしたカツラをかぶっていました。

え?なに?校歌がまだ歌えない?
体育の先生サボったな・・・。と言いながら校歌の練習。

附祝言で謡うやつですね。
俵を重ねてめんめんに・・・
楽しゅうなるこそ、めでたけぇーれぇぇ〜♪をみんなで謡う。

校長先生の挨拶

千之丞さん登場。
いやー、今茂山家に挨拶に行ったら、僕とそっくりな人がいました。
名前も背丈も顔も禿げ具合も一緒でしたー。
なんてことしゃべってました。

昔、学校狂言をやっていた頃、鶏を放し飼いにしている学校があって、末広がりの一番いいところで鶏が乱入。
番傘の上に乗って鳴いたところが一番ウケた。とか。

蝸牛

かたつむりを取って来いと言われた太郎冠者は藪に寝ている山伏をかたつむりと勘違いして話しかけます。
こいつアホだな、と思った山伏は「そう、オレかたつむり!」となりきって太郎冠者を騙し、一緒に囃子物をしようと誘います。
ノリノリの二人のもとに主人が迎えに来てつれて帰ろうとしますが・・。

あ。私茂山家の蝸牛初めてかも!!
なんとか太郎冠者を取り戻そうとする主人も、気がついたら一緒に謡っていて。
山伏に「アホウが2人じゃー!」と大喜びされちゃいます。

私、最近千三郎さん好きかもー。
絶対期待を裏切らないもんねー。

附子

主人はヤツらに砂糖を食べられてはイカン、と太郎冠者と次郎冠者に「これは猛毒の附子だから」と言って出かけます。
最初はビビっている2人ですが、実は砂糖だと気づくと全部食べてしまいます。
マズイ、と思った二人は掛け軸を破り壺?を割ってしまいます。
帰ってきて怒った主人に、「2人で相撲をしていたら掛け軸と壺を壊してしまい、死のうと思って附子を食べた」と泣きながら訴えますが・・・

私、初見でございます。これ。

千五郎さんと網谷さんの掛け合いが最高!!
仲良しでちょっと主人をナメた2人。

やっぱり千五郎さん面白いって。
「やっぱ食べよ」とかちょっとした言葉が面白すぎる〜!!

最後、2人で主人をパチン!と叩いて逃げていくんですが、もう「若輩者め!抜かったな!!」みたいな感じ。
太郎冠者たちのほうが一枚上手なんですねー。

これ、主人のほうが年上バージョンも是非観たい。

校長先生の挨拶

千之丞さん再び登場。
みんなで校歌を合唱?

退場は体育の先生の指示に従います。
「高学年からね〜!!一番後ろの3列起立!」
「次は一番前の低学年ね〜!」と指示をしていきます。

まー、最後のほうにブラブラ出ました。
あ。逸平ちゃんもお見送りはしてましたよー。

校長先生がいたので、駆けつけてご挨拶しちゃいました。

この公演、無料なんですよ。
学園祭のパンフレットのように、企業の広告がついていました。
面白いなー。
茂山家ならでは、ですよね。

また是非やって欲しい!

---

車に戻ったら何か撮影をしていました。
女の人一人だったんですけど。誰だったんだろー。
ジロジロ見たけど分からなかったー。
とにかく顔が小さくて目が大きいって事しか分からん。残念。
ピンクのスタジャン着てました。

昨日の疲れが取れないので、早めに帰って酒飲んでまーす。
なんか頭痛いしー。
萬づくし 春公演 

萬狂言 八世 野村万蔵 三回忌追善
春公演


国立能楽堂

14:30〜

正面2列1番


番組

一、子ほめ

男:野村万禄
教え手:野村祐丞
タケ:炭哲男

小舞 通円

野村又三郎

地謡:奥津健太郎
地謡:野村小三郎
地謡:野口隆行

二、武悪

武悪:野村万蔵
主:野村萬
太郎冠者:野村扇丞

三、唐人相撲 楽劇

皇帝:野村萬
相撲取:小笠原匡
通辞:三宅右近

他42名



いやー!おなかイッパイ〜!!
凄かった。なんと3時間弱ありました。

だって、武悪が休憩前ですよ。
普通最後でしょう?

相当の満足感です。

一、子ほめ
酒好きな男が知り合いを尋ね、
「タダ酒があるらしいじゃーん。飲ませてよ」と頼みます。
すると、「それは『灘の酒』のことだろう。
てか、口の利き方を習って出直せ」と言われます。
酒好きの男は、だったら教えてくれと頼みます。

知り合いは、そういう時はお世辞を言えばよい、と教え、大人なら「年のわりに若く見えますね」と言い、子供なら「蛇は寸にして人を呑む」などと褒めるように教えます。

男はさっそくタケの家を訪ね、産まれたばかりの子を褒め始めますが、「いくつだ?」「七日だ」「初七日か」などと言い怒られ追い返されます。

この男は、ほんっとオバカだねぇ。
聞き間違えのオンパレード。

見ている分には面白いけど、近くにいたら失礼この上ないね。
しかも自分で言って自分でウケてるしー。

小舞 通円
前半、座って舞うため、ほとんど見えず。
謡出しがかならず「茶ぁ〜」「茶ぁ〜」と言ってるのは分かりました。
やっぱ舞、好きだなぁ。意味分からないけど。

二、武悪
ものすごくものすごく重たいスタートです。
過去の武悪で一番ピリっとしてました。

萬さんがとても怖い顔で入ってきます。
だけど、出番が終わって座った時にお顔がいつもの表情に「ふぅっ」と緩んだのが印象的。

主は太郎冠者に武悪を討ってくるように命じます。
太郎冠者はだまし討ちしようとしますが、どうしても討てずに武悪を逃がします。
主は武悪を弔おうと出かけ、武悪は命が助かったお礼に清水を訪れ、バッタリ会ってしまいます。

あわてた太郎冠者と武悪は知恵を絞り、武悪の幽霊ということにして主の前に現れます。
最後は主が逃げ出します。

私、このお話好きだなぁ。
なんか泣けるし。

しかし、武悪はもう少し歳をとった人がいいなー。
この万蔵さんの武悪は、あまり裏がなさそうと言うか、そんな大物感もないし、悪いことしてる感もないし。
まっすぐな人な感じが抜けないの。

私の好みですけどね。

三、唐人相撲
いやー!すごいの!これ!
超にぎやかなの!DVDで見た茂山家より茂山家&野村万作家より、遥かににぎやか。

中国に出稼ぎに行っていた日本の相撲取りが故郷に帰りたいと、皇帝に願い出ます。
皇帝は帰国を許しますが、最後に相撲を見たいと所望し、唐人が次々と相手になりますが、みんなやられてしまいます。
最後に皇帝が自ら相手になって取り組みます。

いやー。まずね、ラッパですよ。ラッパ。
笛と、小さい太鼓が3人ぐらいいました?
軽快なリズムでさっさと45名が入場します。

小さいのが4人いました。
一人は3歳ぐらい?
一歩はこの大きさで歩くように、と言われているんでしょうねー。
一生懸命大きな歩幅で歩いてました。カワイイ!
あたしゃ、また涙が・・・

もうねー、日体大の学生さんかなぁ。
超アクロバティック!
バク宙5連続とかね。側転で退場して行ったり。
もう、能楽堂の床が抜けるんじゃないかとハラハラしてました。
柱も登るだけでは飽き足らず、横の柱にぶら下がりましたよ。

謡なんて「チンプーンカンプン♪」ですよ。えぇ??

これはもう、狂言じゃーないけど(笑
超楽しかった!!
来て良かったー。
次はどこの家がやるかなぁ。
絶対行くんだ。
国立能楽堂

14:00〜

正面2列


■お話
茂山宗彦

■花争(はなあらそい)
主人:丸石やすし
太郎冠者:茂山逸平

■古典狂言「川上」改作 川上地蔵(かわかみじぞう)
座等:茂山千之丞
女房:茂山あきら
地蔵:茂山童司

■素袍落(すおうおとし)
主人:茂山宗彦
太郎冠者:茂山千作
伯父:茂山七五三


ハイ。フル出場。

今日は何を血迷ったか朝9時半には御茶ノ水にいました。
屋久島旅行用のトレッキングシューズとかレインウェアを買いに行ったんですけど。
ちょっとは考えようよ。
お店10時半からだよ・・・。

思いついたらすぐ行動に移すところはいいけど、何かが間違っているよなー。

結局2人で10万以上のお買い物をしました。
あー!何度も登山して元取らないと!!

てわけで、ギリギリに能楽堂へ。

■お話

もっぴ・・・。
面白すぎるよ・・・。

「解説は、パンフレットに載っているのでやりません!!」と言って、自分が引っ越した話なんかをしてました。
普通の靴下が8足しかないのに、足袋が50足あったそうです。
うーん。一番使うものが違うねぇ。

■花争

これ、短いねぇ。
タイムテーブルには7分と書いてありました。

主人が「花見に行こう」と太郎冠者を誘います。
すると太郎冠者は「桜を見るなら桜と言うべきだ」と理屈をつけて古歌を例に出します。
お互いに「花」「桜」がつく古歌を出しているうちに、太郎冠者が口ごもります。
その謡は「桜かざしの・・・、花見車・・」というもので、続きを主人が謡ってしかりつけます。

あら。もう?って感じ。
太郎冠者がケンカ?を売ってくるわけですけど、大人な態度の主人なんですねー。

■川上地蔵

もともと和泉流の演目「川上」に千之丞さんがアレンジを加えたものなんだそうです。
「茂山家のチャレンジャーですね」by宗彦さん

目の見えない夫を治すために夫婦は川上地蔵に参ります。
すると座頭の夢に川上地蔵が現れ、妻と別れれば目を治してやると言われます。
目が見えるようになった座頭は大喜び。しかし、妻と別れることが条件だ、と妻に言うと大ケンカに。
妻、「クサレ地蔵!!!」とか言ってました。

超言い合いのケンカをしていると、川上地蔵が現れます
攻める妻と、なんとか妻を言い含めてくれと頼む夫。
地蔵は「せんざいせんざい。ごもっともごもっとも」とお互いに言うだけで「後は野となれ山となれ〜」と言って去っていきます。これだけ?地蔵の出番。

地蔵が退場した後、夫の目がまた見えなくなります。
夫婦は手に手を取って退場していきます・・・。

最後、なんだか涙が出ました。しみじみとしています。
悩むよねぇ。目が見えるようになることと別れること。

別れて夫の目が見えることになるのと、
目が見えなくても手に手を取って生きること。
そっちを選んだ二人の姿が美しいです。

■素袍落

急に伊勢参りに行くことになった主人は一応伯父も誘おうと太郎冠者を使いに出します。
その際、餞別をもらったりするとお土産買ったりして大変だから、お供は決まっていないと言えと言い含められます。

さて、伯父のところにいった太郎冠者は酒を振舞われ、酔っ払います。
伯父は行かないって言ってるのに、「明日は早めに準備してね」と何度も伯父に言って呆れられたり、お供が決まっていない話も何故なのかまで全てバラしてしまいます。

お土産に素袍をもらった太郎冠者はいい気分で帰っていきます。
そこへ迎えに来た主人と出会い、太郎冠者は素袍を一生懸命隠しますが落としてしまいます。
主人はそれを拾い、素袍を探している太郎冠者をからかいます。

千作さん、最高!!!!!
やはりスゴイです。

この、底抜けに明るい太郎冠者。
しかも、伯父に明日の共は自分だとバラすときに「まー、他に誰もいませんしね」なんて言っちゃって。
主人よりよっぽどイロイロ人生分かってる風な太郎冠者でした。
やっぱり演じてるんじゃなくて、もう、そこを生きています。千作さん。

-----

今回、9演目中6曲がお酒を飲む狂言でした。
お酒を飲む狂言はそんなに多くないらしいので、こんなに集まることはあまりないみたいですね。

コレだけ連ちゃんで見て分かったけど、お酒を飲むのも同じパターンなんですねー。
気づかなかったー。今まで。
国立能楽堂

18:00〜

正面4列


■お話
茂山千之丞

■樋の酒(ひのさけ)
主人:茂山宗彦
太郎冠者:茂山逸平
次郎冠者:茂山童司

■月見座頭(つきみざとう)
座頭:茂山千作
上京の男:茂山千三郎

■花折(はなおり)
住持:茂山千之丞
新発意:茂山七五三
花見の衆:茂山あきら
花見の衆:茂山宗彦
花見の衆:茂山逸平
花見の衆:茂山童司
花見の衆:丸石やすし


昼より見やすい席でした。
てか、1列後ろにずれただけですが。
前の人来なかったしね。

■お話

あの、30分もしゃべってましたよね・・・?
話し終わって時計見てビックリしました。
予定通りなのかな。

やはり「年の功」的なお話が多かったです。
こういうお話は経験積んで出来るもんだよね。って感じの。
実は長くて、またウツラウツラ(笑

樋の酒は、茂山家では演じるのが禁止された曲だったんだそうです。
なんでかというと、当時の家元があんまり好きじゃなかったから・・ってことらしいです。
なので、茂山家の樋の酒を観た事ある人はほとんどいないはず、だってー。
なんか嬉しい。

何とこの回は全曲お酒を飲みます。
あまりにも楽しそうで、私も飲みたくなりました・・・。

■樋の酒

これ、私大好きー!!
お話としては「棒縛」と同じパターンですな。

いつも主人の留守中にお酒を飲む太郎冠者とそれを手伝う次郎冠者(主人は下戸と思っている)。
主人はもう飲ませまい、と太郎冠者を軽物蔵に閉じ込めます。

「ちょっと太郎冠者、そこ開けてくれ」と頼んで、太郎冠者が開けたらドンっと押し込んで閉じ込めちゃうんです。
何も知らない太郎冠者がガラガラ開けているときの、主人の宗彦さんの顔!!
すんげー、悪い顔してます(爆笑

さて、次郎冠者は下戸と思われているので酒蔵に閉じ込められます。
次郎冠者は早速お酒を飲み始めます。
隣に次郎冠者がいると知った太郎冠者は樋を蔵と蔵に通し、そこにお酒を流してもらって飲み始めます。

お互いが見えない設定なので、2人とも斜め上を見上げながらお話しします。
ほんっと、想像力の世界ですよね。

逸平ちゃん、イイお声・・・!
とっても気持ち良さそうに謡っていました。

飲んで謡って、飲んで踊って、飲んで飲んで。
見えないけど、二人で舞います。

これがねー、蘇るよね、笑初メ。が。
あれほどひどくはないけど、相変わらずバラバラですよ。

でも、それぞれのテンポなんでしょ。

若手だけのは何故かノビノビしているように見えます。

■月見座頭

きました。これ。苦手です。

十五夜、ひとりの座頭が、月は見えないけど虫の音を聞こうと野辺に出かけます。
千作さんがよろよろと登場です。
そこへ、一人の男がやってきて、「座頭なのに珍しいねぇ」と意気投合し、飲んで謡って舞って飲みます。
目は見えないけど、なんだかその人生が見えるような千作さんの座頭。カワイイ・・・。

さて、盛り上がって別れた二人。
男のほうが急に戻ってきて座頭にぶつかってケンカを売り、杖を投げ捨てて座頭をぐるぐる回して突き飛ばして帰っていきます。

方向も分からなくなった座頭は、「さっきの人はイイ人だったのに、ヒドイ人もいるなぁ・・・」と落ち込んで帰っていきます。

うう。なんだか涙が出るなー。これ。
最後、寂しくて悲しくて。独特な感情が残ります。

個人的な感想なんですけど、私、男がガラリと変わってからは、千作さんがどんなにかわいい仕草をしても笑えないです。
最後のくしゃみは確かに可愛くて普通だったら笑っちゃうようなものだったけど、今までの話の流れでこっちもドップリ落ち込んでいるのに、くしゃみが可愛いからって笑えるかよー。
って浸ってるのに後ろの人が一人で「あはは」って笑ったのに気分を崩されたので文句を言ってみる。

■花折

結構立派な桜の木が登場。

毎年お寺の庭で花見客を入れて花見をしているけど、「庭が荒らされるから今年は駄目だ!花見客を入れるな!」と住侍は新発意に命じて出かけます。
そこにゾロゾロと花見客が現れますが、新発意は断ります。
しかし花見客は門の外から花を見ながら酒を飲み謡い始めます。
誘惑に負けた新発意は花見客を庭に招き入れて一緒に飲み始めます。

もう、笑顔の七五三さんが、ホントは一緒にこうやって飲みたかったんですわ、って言ってるようでいいよねー。
一番多く舞ってるし。

これは大人数だから謡も盛り上がっていいよねー。
お酒を飲んだ後に「チュパ」ってやるんですが、それが綺麗に「パ」「パ」「パ」「パ」「パ」と並んで聞こえるとなんか満足。

「じゃー、新発意さん舞ってよ」「OK、じゃー、地やってねー」「OKOK!」と言ってから、
全員で急いでお酒を飲むんですよ。
とりあえず飲んでからやろうか?みたいな雰囲気が、酒盛りの場って感じ。

みんなが帰るときに一人ずつに桜を折って渡します。
で、その後また寝てしまいます。

そこに住侍が帰ってくると、間違えて桜の枝を折って「あ、これ持って帰ってー!」と言っちゃって怒られる、と。

-----

さて、1日目終了です。
楽しかったー。
だけどクタクタ。
国立能楽堂

14:00〜

正面3列


■お話
茂山逸平

■土筆(つくづくし)
甲:茂山千三郎
乙:丸石やすし

■抜殻(ぬけがら)
主人:茂山あきら
太郎冠者:茂山千之丞

■新作狂言 彦市ばなし
彦市:茂山逸平
子天狗:茂山童司
殿さま:茂山宗彦
笛:杉信太郎


つ、つかれた・・・。
朝一でバーゲンに行ったのがいけなかった・・・

旦那が始発で出かけたのでなんとなく目が覚めて、7時から洗濯をはじめ、11時にはバーゲン会場に。
スポーツ用品のもやっていたので、そっちにも突進しちゃったよー。

ま、それはいいとして。
狂言尽くしですよ!!
この回は逸平ちゃんの回でした。私にとって。

■お話

いつになく、上手かったんではないですか?お話。楽しかった。
出てきたとき、相変わらず「いやー、うやー、えーと」と照れていて、
後ろの席の人が「おっさんくさ!」とつぶやきましたよ。
あらー!言っちゃった?

土筆のあらすじを、パンフレットの文言全部読みで済ませました(笑
今回、「彦市ばなし」が50分もある大曲で、
それにイッパイイッパイでお話なんて忘れてましたー♪とのこと。

あとは曲のポイントポイントをお話してくれました。
結構それが良かった。

特に彦市ばなしのなんちゃって熊本弁の話ね。
千作さんは「ばってん、〜やさかい」と言っちゃったそうで。
「みなさん、暖かい目で見守ってくださいね」だってー。

■土筆

男2人で春の野遊びに出かけ、一人が歌を詠むのです。
「・・しおれてぐんなり」と詠み、相方に「ぐんなりってなんじゃい!ありえない!ギャハハ」と笑われるのです。
すると「だって!『風さわぐんなり』っていう古歌があるし」と反論。
さらに「それ、『風さわぐなり』だから」と突っ込まれ。
次に突っ込んだ方が歌を詠むが、「芍薬の花」と「咲くやこの花」を間違って今度は突っ込まれる。

2人でお互いの間違いを
「ぐんなりぐんなりぐんなり、あーっはっはっは」
「しゃくやくしゃくやくしゃくやく、あーっはっはっは」
とやらかしているうちに頭にきて、最後は相撲をとるわけですねー。

逸平ちゃんの解説によると、「なぜか狂言は勝負の時は相撲を取るのです」だそうだ。

なんか、カワイイ2人で良かったー。
結局仲良しの2人って感じで。
どっちも間違ったのになんの勝負だったのかは分からんけど、春のオバカな2人って感じで好き。

■抜殻

でました。千之丞さんの一人舞台(笑
この人はホント芸達者。

ちなみに、普通は30歳位までの人がやる狂言なんだそうです。(結構ハードらしい)
80歳過ぎてこれをやるなんて、本当にこの人は狂言が好きなんですよねー。by逸平ちゃん

お使いに行く時はいつもお酒を飲ませてもらっている太郎冠者は、主人にねだってお酒を飲みます。
どんどん飲みたがって、出かけるときにはベロベロ。
もうね、最後のほうは「もう一杯クダシャレ・・」みたいな。

で、出かけるんですけど、結局途中で寝てしまいます。
心配して迎えに来た主人が発見して、懲らしめようと鬼のお面を太郎冠者につけます。
起きて水を飲もうとした太郎冠者は自分の顔を見てビックリ!
主人のところに行っても追い返されるので、悲観して身を投げようとし、そのときにお面がはずれます。
それを見て「鬼の抜け殻でござる!」と主人に報告し、さらに怒られる、と。

最後まで行かないとなんで「抜殻」なのかわからないという・・・。

すみません。ウツラウツラしてしまいました。
会社でもこの時間はかなりつらいんですよね。

■彦市ばなし

若手だけの舞台でしたねー。
50分とはいうけど、あっという間でした。

なにが面白いって、やっぱり「なんちゃって熊本弁」。
宗彦さんなんて「やっとっといっとっと」(そんな感じ)とか言ってましたよ。

昔話をもとに書かれた新作狂言だそうです。

舞台は、人が入れる入れ物にカバーがしてあってそこに子天狗が隠れています。
「キエー!イエー!」という童司くんの奇声が響き渡ります・・・

そこに彦市が登場。
嘘をついて子天狗から隠れ蓑を取り上げちゃいます。
「えーん!おとうちゃんに言いつけるー!」と泣きながら子天狗退場。
最初は喜ぶ彦市も大天狗にバレたら殺される!とビビリ、どうしよう・・・と考えていると殿様が登場。
今度は殿様に河童を釣っていると嘘をつきます。

しかし、隠れ蓑は妻が燃やしてしまっていて、彦市はとりあえず灰を身体に塗って「もー、疲れた」と酒を飲んで寝てしまいます。
そこに子天狗がなんとか隠れ蓑を取り返そうとやってきます。
あわてて川に飛び込んだ彦市は灰が落ちてしまい、子天狗に見つかります。子天狗もすかさず飛び込んで水中で取っ組み合いになります。

そこに殿様が河童が釣れたのか見に来て、
河童と彦市が戦っていると勘違いし大喜び。
最後は殿様の笑い留めで終わります。

あのね、水中シーンがさいっこうでした。
泳いでましたよ。イメージはスーパーマリオのぴよぴよぴよ!と泳ぐ感じ。
舞台から揚幕手前まで前転で行きました!逸平ちゃん!スゴイ!

童司くん、いい味出してました。
子天狗ウケる!!

若手がハツラツとしていて、元気な狂言でした。
逸平ちゃん、なかなかやりますね。(どうせ贔屓目)

-----

楽しい楽しい!!
いつものプロントで腹ごしらえ。

ホントは合間に別のバーゲン行こうか、なんて思っていたけど。ぐったりしてました。
自分の体力まだわかってないのねん。
第34回
野村狂言座

宝生能楽堂
18:30〜


番組

「宗八」
宗八:野村万之介
有徳人:月崎晴夫
僧:石田幸雄

「横座」
牛主:野村万作
何某:野村萬斎
牛:野村遼太

「釣針」
太郎冠者:石田幸雄
主:高野和憲
妻:野村萬斎
腰元:月崎晴夫
腰元:野村遼太
腰元:宇貫貴雄
腰元:竹山悠樹
腰元:時田光洋



チケット譲ってもらいましたー♪ありがとうございます!!
ギリギリで速達で送ってもらったんですけど。

---
「宗八」

出家と料理人を雇うことにした何某のところに、元出家の料理人と元料理人の出家がやってきて、上手いこと雇われます。
それぞれ仕事をあたえられますが、転職して間もない二人は何をしたらいいのかわかりません。
お互いの素性が分かった二人は仕事を交換しますが、そこへ主人が帰ってきて・・・

---

魚は小道具を使うんですねー。
平らなお魚。

宗八のお経は「にょろにょろにょろにょろ・・・」でした。
それを聞いて「おー!すごいなー。流石だなー!」という料理人。
もう少しそれっぽいお経はないものか??

最後、殺生を嫌うはずの出家が魚を料理してるところを有徳人が見て超ビックリするのがたまらん!
「おおお、おいおい!何やってんの!!」みたいな。

「横座」

迷い牛を拾った何某が目利きをしてもらおうと男に見せに行くと、
「それはもともと俺のだ!」と言い出します。
証拠を見せろという何某に、その牛は「横座」という名前がついていて、呼べば返事をするという。
3回呼んで返事がなければ何某の下人になるという条件をつけられ、男は牛に呼びかけるが返事がなく・・。

---

「よこざ・・や」「あー!もう1回呼んじゃったー!」と
すごいタイミングで遮る何某が笑える。
必死やね。
その後牛に「心があるなら鳴いておくれよ・・」と一生懸命語る男。
私、あまり聞き取れませんでしたが。

最後、打って変って嬉しそうに帰っていく男。

「釣針」

妻が欲しい主人が太郎冠者とともに恵比寿に参詣すると、
主人は西門に置かれた釣針で妻を釣れという夢を見る。
恥ずかしがる主人の代わりに太郎冠者が囃しながら釣ると妻が釣針にかかり、更に大勢の腰元も連れる。
太郎冠者はついでに自分の妻も釣り上げるが・・・。

---

釣針でっかっ!!

コレは、笑ったー。
妻が釣れるんですよ?!

石田さん大汗かいて頑張ってました。
「釣ろうよ、釣ろうよ、奥様を釣ろうよ〜♪見目のよいのを釣ろうよ〜♪17,8のを釣ろうよ〜♪」
と陽気に謡い踊りながら釣針を投げるわけです・・・
すると。
「かかりました!!」
「かかったか!!」

となるわけですねー。

「キミを釣りに来たんだぜ〜」なんてCMがありましたが、釣るとかかかるとか今も使うわけで、しかもそういうときに。
だからなのか、そこら辺のやりとりがスゴク面白い!!

しかし、腰元は一気に6人釣れましたよ。ぞろぞろと。

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あー!楽しかったー。
良く笑ったー。満足満足。

夜桜能

2006年4月5日 能・狂言
夜桜能
夜桜能 第二夜

靖国神社能楽堂日比谷公会堂
18:30〜19:00〜

1階P列

火入式

舞囃子熊野
梅若晋矢

狂言酢薑
酢売り:野村萬
薑売り:野村万蔵

土蜘蛛 さわ蟹
シテ:梅若六郎
ワキ:宝生閑
ワキツレ:御厨誠吾
ワキツレ:大日方寛
ワキツレ:殿田謙吉
間狂言:小笠原匡、野村扇丞

-----

とてもとてもとてもとても楽しみにしていた夜桜能。
4日から3日間公演で今日だけ雨。
(明日は晴れの予報)
ずっとずっと祈っていたのに。
どうして・・・。

しかも15年間で初めての屋内変更らしいです。

能デビューが、夜桜能でムード満点のハズが日比谷公会堂。
こんな、こんなことって。。。

そういえば、今回の名古屋出張も初日雪降ってたな・・・。
その前は雨。
その前は大雪。
そうそう。自分の結婚式も大雨だったなぁ。はー。

SS席を譲ってもらえるというハプニングもあったのに。
どうしてなの、神様・・・!
この先なんか良い事あるんですか?神様。

ハイ。気を取り直して。能デビューです。

舞囃子熊野

あらすじ
遠江の国の長熊野御前は、平宗盛に召されていて京都にいます。
故郷から老母が重い病に冒されている事をしり、暇を乞いますが許してもらえません。
しかし、深い悲しみに沈んでいる熊野をやっと開放してくれ、熊野はわが故郷へ旅立っていきます。

カッチョイイッス。やっぱ。
しかし、メガネ忘れて遠くてあまり良く見えず。
でも、許してもらって「ありがたや」といってパッと嬉しそうになった!・・ような気がしました。

狂言酢薑

あらすじ
上下の街道で薑売りと酢売りが口争いとなる。
お互い、自分の売っている商品の薑はカライ、酢は酸いの言葉を連ねていくうちになんだか楽しくなって、笑ってしまいます。

こういうの好きです。
言葉のやり取り。
酢ぅ〜、は普通に普段の言葉まで訛っちゃってておもろい!!
やっぱり萬さんの面白味がたまらんです。

土蜘蛛 さわ蟹

あらすじ
源頼光はこのごろ原因不明の病気で弱っています。
その夜、怪しい僧形の蜘蛛のようなおとこが忽然と現れて蜘蛛の巣を投げてきます。
異変を聞きつけてきた家来の独武者は血の跡をたどって退治に出かけます。

キャー!超派手!!
私は後ろの席でしたが、いい席に座っていた会社の先輩は蜘蛛の糸が飛んできた!!と大喜び。
そりゃーそうですよ!正面の前から4列目??
かなり派手に蜘蛛の糸を飛ばしてました。
このお話は分かりやすくていいですね。

間狂言のさわ蟹。
蝶とさわ蟹が出てきて「見た?蜘蛛」「見た見た」「あんな蜘蛛の糸、俺がチョキチョキっと切っちゃうからさ、やっつけに行こうぜー!」「おー!」
なんて急にお茶目に場を和ませます。
隣の寝ていたお姉さんもそこから目が覚めたようです。

あー。楽しかったー。
かなり満足。

帰りは有楽町で一杯やって帰ってきましたー♪
狂言風オペラ「フィガロの結婚」
狂言風「フィガロの結婚」

原作:ボーマルシェ
改作:ダ・ポンテ
脚本:小宮正安
構成・演出:茂山千之丞、茂山あきら

作曲:W.A.モーツアルト
編曲:ヴェント・タークマン

主人(アルマヴィーヴァ伯爵):茂山千之丞
奥方(伯爵夫人):人形(小野智美、島美穂)
太郎(フィガロ):茂山宗彦
おすう(スザンナ):茂山茂
天丸(ケルビーノ):茂山童司
おはる(バルバリーナ):茂山あきら

演奏:ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン管楽ゾリステン
演奏:中村寿慶(鼓)

舞台設定:時代不詳、京の都


東京オペラシティ
19時〜
1階28列

京王新線わかりづれぇ!

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まずは、鼓の中村さんがパイプ椅子に座って演奏を始めるので、お!狂言っぽい!と思っていたら、天使の童司クンが登場。
その後、天使に導かれてドイツ・カンマフィルハーモニーの人たちが演奏しながら歩いて入場。
ほのぼの。

あらすじは
女好きの主人が、使用人の太郎とおすうの結婚を認めて部屋まで用意してくれたのは、実は太郎がいない隙におすうに言い寄るため。
それに気づいた太郎とおすう、奥方、使用人の天丸がイロイロな作戦で主人を懲らしめようとする。
ってな感じ。

呑気な太郎としっかりもののおすう。
太郎の考える策は全てすべるわけで。
さすがもっぴ。コミカルでおもろい。

主人は、ほんっとエロオヤジ。超女好きな役。
やりたい放題、だけどなんだか憎めない。

おすうは、太郎が浮気をしたと思ったとたんに、足蹴りを食らわせてプロレス技の河津落し(らしい)をかけてました。
強い(笑

奥方は人形です。
動きがとても綺麗。
でも、席が後ろ過ぎてあまりよく見えず。

天丸はキーパーソンのような。出番は一番多いか?

あきらさんは、何気に笑いを誘います。
つーか、その他の使用人は、あきらさんが絵を持ってワイのワイのやってました。
そ、そんな手が・・・

管楽の人たちがとても楽しいです。
太郎が「セクハラ反対♪」みたいな歌を歌っていたら、いきなり全員立ち上がって「セクハラハンタイバンバンザーイ♪」だし。
休憩に入る前は「キュウケイデース」と声そろえるし。

そしてオイシイのが鼓の中村さん!
1部はじーっと管楽の皆様に混ざって座っていましたが、2部では、ふと気づいたらモーツアルトのカツラ被ってたり。
最後、結婚行進曲を演奏するんですが、違和感なく混ざってます(笑
ぽぽぽん♪ぽぽぽぽん♪、みたいな。

笑いどころ満載で、とても楽しめました。
もう、作る時も楽しみながらやってるんだろうなぁ?というのが目に見えるようで。
なにより舞台上の人たちが楽しそうに見える舞台でした。
狂言劇場 その参 
Aプロ
  

世田谷パブリックシアター
19:00〜

3階A列


語「八島」:深田 博治
小舞「景清 後」:高野 和憲

地謡:破石 晋照
地謡:月崎 晴夫
地謡:石田 幸雄
地謡:竹山 悠樹
地謡:時田 光洋

「月見座頭」
座頭:野村 万作
男:野村 萬斎

「茸」
山伏:野村 万之介
何某:石田 幸雄
茸:月崎 晴夫
茸:竹山 悠樹 
茸:時田 光洋
茸:深田 博治
茸:高野 和憲
茸:野村 遼太
茸:破石 晋照
(他一般公募6名)



2階席の一番前かと思い込んでいたけど、3階席の一番前でした。
ここ、狭いなー・・

3階席は・・・いくらなんでも上過ぎです(笑

舞台は橋掛かりが3本。

語「八島」

後ろにスクリーンが下りてきて、謡の内容が表示されます。
どっち見たらいいの?
字を見ると集中しちゃうんで・・

うーん。なかなか渋かった。
暗くて、目線が下なわけで、ほら、否応なしにウトウトっと、ね。

小舞「景清 後」

小舞が見たかったんですわ!私。
それもAプロを選んだひとつの理由。

高野さん、小さいのに、体イッパイつかって舞いますね。
ピョンと跳ねる姿が妙に印象的でした。

ところで、地謡が・・バラバラというか、まとまりがないと言うか、迫力もないと言うか。
みんな普通に謡ってるというか。なんというか。

「月見座頭」

あらすじ(てきとー)
名月の夜、座頭は虫の音だけでも聞こうと野辺にやってきます。
そこに男が現れ、話すうちに二人は意気投合してお酒を酌み交わします。
二人は気分良く別れますが、急に男のほうが戻ってきて座頭を引き倒し、笑いながら去っていきます。

----
舞台の四隅と後ろにススキが置かれます。
そこから光が当たって秋の雰囲気。

月見座頭、見てみたかったんですよ。
これって、なんてお話なんでしょうか。残酷です。
人間の二面性を表しているのかなぁ?
それにしてもあんまりな。

引き倒された座頭は、さっきと同じ男だということに気づかず「さっきの男と違ってヒドイ男がいたもんだ」と言いながら帰っていきます。
なんだかとてもとても切ない感じ。
万作さんって、こういう切ない役が美しいっす。

そういえば、萬斎さんの謡いのお声はとてもよく通って。
すっごいなーと思って聴いていました。
この人やっぱりスゴイわー。

「茸」

あらすじ(てきとー)
家の庭に大きな茸が生えて、困った何某は山伏になんとかしてくれ!と泣きつきます。
山伏は「俺に任せればバッチリ!」とかいって早速何某の庭に行き呪文を唱えます。すると茸は・・・

-----
これは打って変って、笑い満載です。

山伏の万之介さんが最高!
飄々としてて、「ん。これはシメジで、これは椎茸・・」なんて感じで。
んーむ。おかしいなー・・・って感じがなんとも。。
すごく味がありました。

さて、山伏が呪文を唱えると舞台は怪しい妖気みたいなライトがニョロニョロして、どんどん茸が増えていきます。
総勢14人の茸が、舞台をクルクルします。

舞台としてとても映えるし面白い!

でも、でも、これってそれだけの内容なんですね・・・

----

橋掛かりが3箇所にあった意味は?
なんだったんでしょう。

なんだか中途半端な感じです。物足りない。
もっと見たかったー。
最後の茸が、「あれ?これで終わり?」って感じだったせいかも。

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