華岡青洲の妻

2007年1月6日 舞台
華岡青洲の妻
松竹特別公演 「華岡青洲の妻」

三越劇場
15:30〜

作:有吉佐和子
演出:戌井市郎

出演:
於継:池内淳子
加恵:波乃久里子
青洲:勝野洋
於沢:淡路恵子
於勝:甲斐京子
小陸:紅貴代
米次郎:天宮良

ひょんなことからチケットで、母大喜びでございました。
波乃久里子さんといえば中村勘三郎さんのお姉さまで、母は大好きなんだそうです。

ほー?って感じでしたが、私もかなり楽しみました!

華岡青洲といえば、世界で初めて全身麻酔手術に成功したお医者さん。
青洲が3年間京都に遊学している間に、母於継が是非にと見込んだ加恵を嫁にもらいます。
その3年は、本物の母娘のような嫁姑関係が続いていましたが、青洲が帰ってきた途端に姑の態度が変化し、加恵に冷たく当たるようになります。

もちろん、ただいじめられる加恵ではないので、これまたチクチクとやりかえします。

急に空気が変わってくるあたりから、こここ、怖いよぉぉ。と思いつつ。

要するに、青洲の愛をより受けるのはどっちか??という競争意識なんですね。

で、青洲の実験が残すところ人体実験のみ、となったとき、嫁と姑は競って自分を使ってくれ!と青洲に頼むわけです。
結局青洲は、母には軽い麻酔薬を使用して、妻には強い薬を使用するのです。
それを知った、母は「負けた・・・!(号泣)」となるわけです。

結局、加恵は目が見えなくなって、母も世を去ってしまうんですが、ずっとそれを見ていた妹は、自分の姑に会うのが恐ろしくて嫁に行かずじまいになるんです。

そりゃ、そうだよね・・・。
恐ろしいよね・・・。

この、妹役の紅貴代さんがとても良かった。
最後は泣かされましたよ。
途中で、嫁姑のイジメ合いを知ったときの衝撃の顔が印象的です。
あの表情が今後の妹のキーになってくるんですけど。

波乃久里子さんはコミカルでちょっとした表情がとても豊かで、おもしろい役者さんでした。
てか、兄弟そっくり!

池内淳子さんは美しかった・・・
着物を着た凛とした佇まいに、圧倒。

あー。楽しかった!!
超満足。

最後は楽しいお酒で終わりました。幸せ。

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