忠三郎狂言会

2006年10月13日 能・狂言
忠三郎狂言会

国立能楽堂

18:45〜

脇正面12列

萩大名
大名:茂山千作
太郎冠者:茂山千之丞
庭の亭主:茂山忠三郎

清水
太郎冠者:茂山良暢
主:大蔵千太郎

千切木
太郎:茂山忠三郎
女房:茂山良暢
頭屋:善竹十郎
太郎冠者:善竹大二郎
若衆:大蔵吉次郎
若衆:大蔵基誠
若衆:大蔵教義
若衆:石倉昭二
若衆:善竹富太郎

おー!初めての忠三郎家。
そして二夜連続の萩大名。

萩大名
千作さんの萩大名はずっと見たかったんです。
うしし。嬉しい。

前日にも同じ曲を観ているだけあって、違いがくっきりと。
茂山家の狂言はとにかくおおらかだぁね。

主従の関係とは違う、長い付き合いに裏打ちされた信頼関係があって。
だから太郎冠者は「ハイハイ。ここまで教えれば流石に分かるっしょ?」って感じで、主人は「んーん。もっと教えてくれなきゃわっかんなーい」って甘えてて。
そのやりとりがとても微笑ましい。
威厳はないのか!!

今回はながーーーい付き合いの兄弟なだけあって。それはそれは息ピッタリ。

千作さんの大名は、もう、愛すべきところしかないわけで。
なんてことすんだ!太郎冠者!って思ってしまう観客の私(笑

で、忠三郎さん。お初です。
おっとりとした歌舞伎を連想させるしゃべり方ですなー。
がっちゃがっちゃしゃべる茂山家と対照的。

なんかホンワカしたあったか3人組でとてもよい萩大名でした。


清水
茂山良暢さんっておいくつぐらいなんでしょう。お若い?
と思って家系図なんて見ちゃったら、もうややこしや〜。

ぜんっぜん大事にされてない太郎冠者。
「桶は無くしても買えばいいけど、太郎冠者は、ホレ、この私ひとりですよ」
とか言っても
「太郎冠者の一人や二人よりあの桶が大事なんじゃ!」といわれて。

え。えぇぇぇ??そうなの?」って。

そりゃないよ。頼うだお方。

このねー、太郎冠者の猿芝居が面白かった。
バレるバレる!!

あらすじ
主は茶会を開くため太郎冠者に清水まで水を汲んで来いといいつける。
太郎冠者は、最初に汲んだら、この先ずっとやらされる!!と思い、鬼に襲われた!とウソの芝居をして主人秘蔵の桶を投げ出して逃げ帰る。
主人は桶が大事なので一人で清水に取りに戻ると言い出し、焦った太郎冠者は先回りして鬼の面を被り主人を脅し、ついでに調子に乗ってイロイロな注文をつけ始める・・・

千切木
今までクセのある太郎ばかりでしたが、今回はあまりクセがないなぁ、と思っていたけど。
これが意外にハマってくるんですねー。

普通に嫌われてる人(笑

しっかし、あのぐらいで袋叩きにしなくてもいいじゃんねぇ!そんなに嫌い?

さて、私の大好きな千切木の女房登場。
これまた強すぎず。
わわしいながらも柔らかい女でした。

あれー!好きかも。この人たち!!

あらすじ
素人同士の連歌の会が開かれるが、嫌われ者の太郎は仲間はずれに。
それを知った太郎が連歌の会に押しかけるが冷たくあしらわれ、最後には袋叩きにされ、倒れているところに女房が駆けつける。
仕返しに行け!と女房にたきつけられ、渋々行き、留守と知り超元気になって女房と戻っていく・・・

---

はー。体調最悪で参った。毎月のことですが。
仕事も午後は席に座っているのがやっとで。

でも、やっぱり捨てられないよ。今日の公演。

つーわけで、フラフラと会場入り。
3列目の座席を一番後ろの端っこに取り替えてもらい、何かあったらいつでも飛び出せる位置に。
ヤレヤレ。

しかし、不思議なことに見てるうちに元気になって。
休憩時間はチョロチョロしたりご飯食べたり。

で、千切木が終わる頃にまた体調最悪に戻り。
グラグラしつつ、休憩しつつ、帰りましたとさ。

狂言見てる間のあの元気はナンだったんだ・・・

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