山月記・名人伝

世田谷パブリックシアター
19:00〜

L列16番

原作:中島敦
構成・演出:野村萬斎

『山月記』
 李徴:野村万作 
 袁參:石田幸雄 
 敦 :野村萬斎 
 敦たち:深田博治 
 敦たち:高野和憲 
 敦たち:月崎晴夫

『名人伝』
 敦壱:野村萬斎 
 敦弐:深田博治 
 敦参:高野和憲 
 敦四:月崎晴夫
 紀昌:野村萬斎  
 紀昌の妻・飛衛・主人:石田幸雄  
 甘蠅・老紀昌:野村万之介  
 都人士一:深田博治 
 都人士二:高野和憲 
 都人士三:月崎晴夫 
 

 大鼓:亀井広忠
 尺八:藤原道山

前回一緒に「まちがいの狂言」を見に行った同期と「これも行ってみよ!」っつー話になり、れっつらゴー!

・・・。
こ、これはなんと難しいことでしょうか・・・。
いや、もちろんある程度の覚悟はしていたつもりだけど。
ていうか、教科書で読んだ覚え全くないけど。。。

三日月みたいな形の舞台。
両隅が地面にくっついて、中央に行くにつれて高くなっていきます。一番高くて大人の男性の胸くらいかな?

舞台の両端、舞台の方を向いて太鼓と尺八の奏者が座ります。

『山月記』

高名な詩人?かなんかの人が、挫折して山奥に消えちゃうんですね。
で、ある日彼の旧友が山奥を通りかかって虎となった詩人と再会するのだ。
虎となっても、日に数時間は人間の記憶が戻る詩人は、自分が生きていた証にと旧友に詩を託す。

多分、そんなお話。

なんか哀愁漂います。
虎となって人間だった時の記憶が消えてしまうのならば、そもそも私は人間ではなかったかもしれない。
その前の記憶を忘れているだけで・・・。
こ、怖いよ。
私はそれ、受け入れられないよぉぉぉ。

万作さん、ス・スゴイ。のヒトコトです。

で、そのお話を敦×4がウロウロと説明したり、茶化したり。

えっと。私、記憶が消えました(笑
気がついたら休憩に入ってました。えー!!
しかも、終わったのかと思って「え?帰るの??」とか言っててかなりの挙動不審だったらしい。

『名人伝』

紀昌という男が、天下一の弓の名人になろうと、飛衛に弟子入りするんですね。
すると、「瞬きをするな」と言われ、2年の間瞬きをせずに暮らす。
次に、「視ことを学べ」と言われ、髪の毛につけた虱を見続けて暮らす。
遂に認められた紀昌はその術を学ぶわけ。
で、飛衛の命を狙うわけ。
こりゃやべぇってんで飛衛はもっとスゴイ人を紹介するの。
その人は甘蠅といって、なんと弓を持たずに鳥を射る。
びっくりした紀昌はそのままその人の下で9年暮らして山を降りる。
もう全然人が変わったようになっていて。まるで仙人。
弓のことも忘れるほどになり、やがて静かにこの世を去る。

こっちはうって変わってコメディタッチ。
特に、文字を映像で見せてくるあたり、かなり面白い趣向です!!

なんかねぇ「にほんごであそぼ」って感じだった。ノリが。

石田さん、本当にオイシイ人ですねー。
大うけだよー。

えと、結局、良く分からなかったの。
もっと敦たちの葛藤のお話かと思っていたので、虎とか、なんでだ?って感じで話に入れず。
敦たちがお互い話し合う時間はほとんどなくて、自分の物語を補佐するかのようにいた・・のかなぁ?

でも、どっちのお話も「その人」とは何かなお話で。
自分が思う自分にあり続けるなんて、そんなのなくて。

なんていうんだろう?生かされてる?というか。あぁ。難しい。

山月記のほうが、メッセージ性は強かったと思う。寝たけど。

そうそう。能狂言を感じてもらえたら・・とパンフに書いてあったけど。
どこら辺が??
私、そんなの感じられなかった。ショック。

しかし、大鼓と尺八。かっこよかったです。
最初ジャズっぽいのが流れた気がしたけど、それ以外はその二つの楽器だけでした。

ちょっと鳥肌。

---

同期と飲みに行くって久しぶりかも。
最終的に日本酒飲みつつ会社への不満をすごい勢いでお互い勝手に喋りつづけ。
終電間際、と。

業種は違うけど、同じ目線で6年働いた仲間なので、同じ立場ならではの、毒素がね。溜まってたね〜。
よーしゃべったわ。
ま、お互いあんまり相手の話を聞いてない感があったけど。
スッキリした。

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