萬狂言 八世 野村万蔵 三回忌追善
春公演
国立能楽堂
14:30〜
正面2列1番
番組
一、子ほめ
男:野村万禄
教え手:野村祐丞
タケ:炭哲男
小舞 通円
野村又三郎
地謡:奥津健太郎
地謡:野村小三郎
地謡:野口隆行
二、武悪
武悪:野村万蔵
主:野村萬
太郎冠者:野村扇丞
三、唐人相撲 楽劇
皇帝:野村萬
相撲取:小笠原匡
通辞:三宅右近
他42名
いやー!おなかイッパイ〜!!
凄かった。なんと3時間弱ありました。
だって、武悪が休憩前ですよ。
普通最後でしょう?
相当の満足感です。
一、子ほめ
酒好きな男が知り合いを尋ね、
「タダ酒があるらしいじゃーん。飲ませてよ」と頼みます。
すると、「それは『灘の酒』のことだろう。
てか、口の利き方を習って出直せ」と言われます。
酒好きの男は、だったら教えてくれと頼みます。
知り合いは、そういう時はお世辞を言えばよい、と教え、大人なら「年のわりに若く見えますね」と言い、子供なら「蛇は寸にして人を呑む」などと褒めるように教えます。
男はさっそくタケの家を訪ね、産まれたばかりの子を褒め始めますが、「いくつだ?」「七日だ」「初七日か」などと言い怒られ追い返されます。
この男は、ほんっとオバカだねぇ。
聞き間違えのオンパレード。
見ている分には面白いけど、近くにいたら失礼この上ないね。
しかも自分で言って自分でウケてるしー。
小舞 通円
前半、座って舞うため、ほとんど見えず。
謡出しがかならず「茶ぁ〜」「茶ぁ〜」と言ってるのは分かりました。
やっぱ舞、好きだなぁ。意味分からないけど。
二、武悪
ものすごくものすごく重たいスタートです。
過去の武悪で一番ピリっとしてました。
萬さんがとても怖い顔で入ってきます。
だけど、出番が終わって座った時にお顔がいつもの表情に「ふぅっ」と緩んだのが印象的。
主は太郎冠者に武悪を討ってくるように命じます。
太郎冠者はだまし討ちしようとしますが、どうしても討てずに武悪を逃がします。
主は武悪を弔おうと出かけ、武悪は命が助かったお礼に清水を訪れ、バッタリ会ってしまいます。
あわてた太郎冠者と武悪は知恵を絞り、武悪の幽霊ということにして主の前に現れます。
最後は主が逃げ出します。
私、このお話好きだなぁ。
なんか泣けるし。
しかし、武悪はもう少し歳をとった人がいいなー。
この万蔵さんの武悪は、あまり裏がなさそうと言うか、そんな大物感もないし、悪いことしてる感もないし。
まっすぐな人な感じが抜けないの。
私の好みですけどね。
三、唐人相撲
いやー!すごいの!これ!
超にぎやかなの!DVDで見た茂山家より茂山家&野村万作家より、遥かににぎやか。
中国に出稼ぎに行っていた日本の相撲取りが故郷に帰りたいと、皇帝に願い出ます。
皇帝は帰国を許しますが、最後に相撲を見たいと所望し、唐人が次々と相手になりますが、みんなやられてしまいます。
最後に皇帝が自ら相手になって取り組みます。
いやー。まずね、ラッパですよ。ラッパ。
笛と、小さい太鼓が3人ぐらいいました?
軽快なリズムでさっさと45名が入場します。
小さいのが4人いました。
一人は3歳ぐらい?
一歩はこの大きさで歩くように、と言われているんでしょうねー。
一生懸命大きな歩幅で歩いてました。カワイイ!
あたしゃ、また涙が・・・
もうねー、日体大の学生さんかなぁ。
超アクロバティック!
バク宙5連続とかね。側転で退場して行ったり。
もう、能楽堂の床が抜けるんじゃないかとハラハラしてました。
柱も登るだけでは飽き足らず、横の柱にぶら下がりましたよ。
謡なんて「チンプーンカンプン♪」ですよ。えぇ??
これはもう、狂言じゃーないけど(笑
超楽しかった!!
来て良かったー。
次はどこの家がやるかなぁ。
絶対行くんだ。
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