国立能楽堂

14:00〜

正面3列


■お話
茂山逸平

■土筆(つくづくし)
甲:茂山千三郎
乙:丸石やすし

■抜殻(ぬけがら)
主人:茂山あきら
太郎冠者:茂山千之丞

■新作狂言 彦市ばなし
彦市:茂山逸平
子天狗:茂山童司
殿さま:茂山宗彦
笛:杉信太郎


つ、つかれた・・・。
朝一でバーゲンに行ったのがいけなかった・・・

旦那が始発で出かけたのでなんとなく目が覚めて、7時から洗濯をはじめ、11時にはバーゲン会場に。
スポーツ用品のもやっていたので、そっちにも突進しちゃったよー。

ま、それはいいとして。
狂言尽くしですよ!!
この回は逸平ちゃんの回でした。私にとって。

■お話

いつになく、上手かったんではないですか?お話。楽しかった。
出てきたとき、相変わらず「いやー、うやー、えーと」と照れていて、
後ろの席の人が「おっさんくさ!」とつぶやきましたよ。
あらー!言っちゃった?

土筆のあらすじを、パンフレットの文言全部読みで済ませました(笑
今回、「彦市ばなし」が50分もある大曲で、
それにイッパイイッパイでお話なんて忘れてましたー♪とのこと。

あとは曲のポイントポイントをお話してくれました。
結構それが良かった。

特に彦市ばなしのなんちゃって熊本弁の話ね。
千作さんは「ばってん、〜やさかい」と言っちゃったそうで。
「みなさん、暖かい目で見守ってくださいね」だってー。

■土筆

男2人で春の野遊びに出かけ、一人が歌を詠むのです。
「・・しおれてぐんなり」と詠み、相方に「ぐんなりってなんじゃい!ありえない!ギャハハ」と笑われるのです。
すると「だって!『風さわぐんなり』っていう古歌があるし」と反論。
さらに「それ、『風さわぐなり』だから」と突っ込まれ。
次に突っ込んだ方が歌を詠むが、「芍薬の花」と「咲くやこの花」を間違って今度は突っ込まれる。

2人でお互いの間違いを
「ぐんなりぐんなりぐんなり、あーっはっはっは」
「しゃくやくしゃくやくしゃくやく、あーっはっはっは」
とやらかしているうちに頭にきて、最後は相撲をとるわけですねー。

逸平ちゃんの解説によると、「なぜか狂言は勝負の時は相撲を取るのです」だそうだ。

なんか、カワイイ2人で良かったー。
結局仲良しの2人って感じで。
どっちも間違ったのになんの勝負だったのかは分からんけど、春のオバカな2人って感じで好き。

■抜殻

でました。千之丞さんの一人舞台(笑
この人はホント芸達者。

ちなみに、普通は30歳位までの人がやる狂言なんだそうです。(結構ハードらしい)
80歳過ぎてこれをやるなんて、本当にこの人は狂言が好きなんですよねー。by逸平ちゃん

お使いに行く時はいつもお酒を飲ませてもらっている太郎冠者は、主人にねだってお酒を飲みます。
どんどん飲みたがって、出かけるときにはベロベロ。
もうね、最後のほうは「もう一杯クダシャレ・・」みたいな。

で、出かけるんですけど、結局途中で寝てしまいます。
心配して迎えに来た主人が発見して、懲らしめようと鬼のお面を太郎冠者につけます。
起きて水を飲もうとした太郎冠者は自分の顔を見てビックリ!
主人のところに行っても追い返されるので、悲観して身を投げようとし、そのときにお面がはずれます。
それを見て「鬼の抜け殻でござる!」と主人に報告し、さらに怒られる、と。

最後まで行かないとなんで「抜殻」なのかわからないという・・・。

すみません。ウツラウツラしてしまいました。
会社でもこの時間はかなりつらいんですよね。

■彦市ばなし

若手だけの舞台でしたねー。
50分とはいうけど、あっという間でした。

なにが面白いって、やっぱり「なんちゃって熊本弁」。
宗彦さんなんて「やっとっといっとっと」(そんな感じ)とか言ってましたよ。

昔話をもとに書かれた新作狂言だそうです。

舞台は、人が入れる入れ物にカバーがしてあってそこに子天狗が隠れています。
「キエー!イエー!」という童司くんの奇声が響き渡ります・・・

そこに彦市が登場。
嘘をついて子天狗から隠れ蓑を取り上げちゃいます。
「えーん!おとうちゃんに言いつけるー!」と泣きながら子天狗退場。
最初は喜ぶ彦市も大天狗にバレたら殺される!とビビリ、どうしよう・・・と考えていると殿様が登場。
今度は殿様に河童を釣っていると嘘をつきます。

しかし、隠れ蓑は妻が燃やしてしまっていて、彦市はとりあえず灰を身体に塗って「もー、疲れた」と酒を飲んで寝てしまいます。
そこに子天狗がなんとか隠れ蓑を取り返そうとやってきます。
あわてて川に飛び込んだ彦市は灰が落ちてしまい、子天狗に見つかります。子天狗もすかさず飛び込んで水中で取っ組み合いになります。

そこに殿様が河童が釣れたのか見に来て、
河童と彦市が戦っていると勘違いし大喜び。
最後は殿様の笑い留めで終わります。

あのね、水中シーンがさいっこうでした。
泳いでましたよ。イメージはスーパーマリオのぴよぴよぴよ!と泳ぐ感じ。
舞台から揚幕手前まで前転で行きました!逸平ちゃん!スゴイ!

童司くん、いい味出してました。
子天狗ウケる!!

若手がハツラツとしていて、元気な狂言でした。
逸平ちゃん、なかなかやりますね。(どうせ贔屓目)

-----

楽しい楽しい!!
いつものプロントで腹ごしらえ。

ホントは合間に別のバーゲン行こうか、なんて思っていたけど。ぐったりしてました。
自分の体力まだわかってないのねん。

コメント

nophoto
ひろ
2006年4月16日10:23

昼夜通して6曲も見られたなんて至福のひと時ですね♪
それにしてもお疲れ様でした。
は、もしや今日も行かれてるのでは・・・?

花折は謡・小舞オンパレードで楽しいですよねー、大好き。
以前、万作の会で観たときは
石・高・竹・淡、ときて
トキタ氏だけ順番吹っ飛ばされて切なかったです。
ほんとこの回は酒尽くしなプログラムですね。さてもさても♪

くねこ
くねこ
2006年4月16日20:13

ひろさん
はい。結局9曲見て参りました。私も暇ですねー。

花折、楽しいです!
今日の宗彦さんの解説によると、「ウチのはバラバラすぎです」といってました。

トキタさんは順番的にそこなんですか?
む。トキタさん?あぁ、まだ良く分からないッス。

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