青空の卵

2006年1月27日 読書
ISBN:4488012892 単行本 坂木 司 東京創元社 2002/05 ¥1,785

★★★★★
(今年は少々甘めとなっております)

読書マスターに借りた本第2弾。
夢中で読みました。

ひきこもり気味探偵!

殺人事件は起きません。
身近なところに起きるちょっとした謎が事件なのです。

人がいい坂木はいつもあれこれ人の事情に巻き込まれては頭を悩ませる。
引きこもり気味で、世界中で坂木だけを信じている鳥井はそんな坂木を助けたい一心で謎を解く。

人情味あふれていて、とてもアタタカイ小説です。
こんな人たちがいたらいいなーと思っちゃいます。

もちろん、引きこもりの鳥井が抱えている問題はとても深くて暗いものだし。
それを助けたいと思う坂木も、本当は鳥井が自分以外に心を開いてしまうのが怖い。

このままでいられるわけがない、って思うからこそこの関係が素敵に見えるのかもしれません。

ところで、鳥井は、言葉遣いなんかも乱暴で、初対面の年上の人も呼び捨てにしてしまいます。
彼に言わせると「お母さん」とか「○○くんのお母さん」とかそんな呼び方こそ人権を無視している!!となるわけで。

そういえば、私もいつからか母のことは名前で呼んでるなぁ。
「ピロコちゃん」と。
それって、私が独り立ちして、昔とは違う関係が築けてからだったと思うけど。
そっか。名前で呼ぶってその人を認めているっていうことなんだねー。

ってだからって誰でも呼べるかっつったらそれは無理な話。

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