国立能楽堂新春公演 狂言の会

国立能楽堂
18:30〜

正面7列1番


◆早舞
笛:竹市 学
小鼓:森澤 勇司
大鼓:原岡 一之
太鼓:桜井 均

◆三人夫(和泉流)
美濃の国の百姓:井上 靖浩
淡路の国の百姓:佐藤 融
尾張の国の百姓:鹿島 俊裕
奏者:井上菊次郎

◆蛸(大蔵流)
蛸の亡霊:茂山 七五三
旅僧:茂山 千五郎
所の者:茂山 正邦
笛:竹市 学
小鼓:森澤 勇司
大鼓:原岡 一之
地謡:茂山 茂
地謡:茂山 千之丞
地謡:茂山 あきら
地謡:茂山 童司

◆河原太郎(大蔵流)
太郎:山本 則俊
妻:山本 東次郎
立衆:山本 泰太郎
立衆:山本 則孝
立衆:山本 則重
立衆:山本 則秀
立衆:遠藤 博義
立衆:若松 隆


風邪引いて、昨日は会社休みました。
今日はさすがに諦めようか悩みました・・・

上司が「今日は早く帰ってゆっくりしなさい」と優しい言葉を掛けてくれたので、
「はぁーい!」と良いお返事をして、、、結局気づいたら能楽堂にいたんですねー。

もう熱ないし・・・ね。

さて、とてもとても楽しい公演でした。
風邪を押して来ただけのことはある!!

ちなみにプログラムがもらえなくて、もう無いの?!と思っていたら、
買わなきゃだめなんですね。
その代わり1ヶ月分の番組が載っているのでした。
読むだけでも楽しい。

◆早舞
だんだん、分かってきました。
知ってるような、聞き慣れたような。

◆三人夫
淡路、美濃、尾張の国の百姓が年貢を納めに行く途中で道連れになります。
奏者を通じて年貢を納めると、丁度歌会が開かれており、それぞれの国の名を詠みいれて歌を詠めと命じられます。
そこで3人は合作で歌を詠んだところ、意外にウケが良く、
更に名前を聞かれ、つぎは名前を入れて詠めと命じられます。
それまた上手くいって、3人は褒美の盃を受け、退出したところでめでたく舞を舞って帰ります。

------

これ、面白かったー。
美濃の国の百姓がとぼけ過ぎ!

名前も、一人が「つうじ」と言うと、「え?これ?(つむじを指す)」。
も一人が「まかじ」と言うと、「え?これ?(まゆげを指す)」。
で、自分の名前は「是へ参ろう」。

ありえない!
でも、和歌を詠んだら最後の句にピッタリ。

こういうお話大好きです。
また見たいなぁ〜!!

プログラムをみると、やはりオチ担当の人がシテなんですね。

◆蛸
僧が清水の浦へやってきて景色を眺めていると、蛸の幽霊が現れ、回向してくれるように頼んで消えます。
所の者に訪ねると、去年大蛸が上がり、みなで食べたところ祟りがあるので
土に埋めたと語ります。
僧が「生蛸生蛸」と祈ると、蛸の幽霊が再び登場し、最期のありさまを語ります。

-----

蛸の幽霊って!!
マジメに「生蛸生蛸」祈る僧も面白いけど。
蛸の幽霊って!!(繰り返すな)
赤い髪の毛で出てきます。
お面も蛸っぽい??今日はメガネ忘れたのでイマイチ良く見えません・・・。

この、蛸がさばかれていく様子が、コミカルで面白い。
けど、なんか切ないな〜。蛸だって恨むよね。

七五三さんの蛸、面白かったー。
微妙に蛸っぽいんです。

プログラムの中に「詞章」(台本?)が入っていて、
それを見ながら見てました。
初心者にはとてもイイ!けど、うっかりすると詞章ばかり見てしまいます・・・。

◆河原太郎
太郎の妻は毎年お酒を造って売っています。
今年も美味しいお酒ができたので河原でお店を出すと夫の太郎が現れ「酒を飲ませろ」といいます。
妻がまだ売り初めをしていないからあーとで、と言いますが、太郎は粘ります。
どうしても飲ませてもらえないので腹を立てた太郎は、常連客に「今年の酒はマズイから買わないほうがイイ」と吹いて回ります。
酒が売れないのは太郎のせいと気づいた妻は太郎をののしりますが、諦めて太郎に酒を飲ませます。

-----

いやー、楽しい!
とにかく東次郎さんの妻!
とってもカワイイんです。
プンプン!みたいな。
なにげに今まで見た女役で一番かわいかったかも・・・・!

太郎も、商売なんて関係なくとにかく酒が飲みたい一心で邪魔ばっかり。
飄々と酒を付け狙うのがなんとも。

てわけで、とても楽しかったんですわい。
実は山本東次郎家は苦手だと思っていたんですが、取り消します!!
また見たいです!
今までゴメンナサイ!

コメント

nophoto
闖入者
2006年1月27日20:05

お風邪はいかがですか?&わかりやすいレポありがとうございます。
25日の八重洲ブックセンターでの狂言カルタ販促イベントに行く予定にしていたので
チケットを取らなかったのですが、「おもしろい」山本家、見たかったなぁ。。

くねこ
くねこ
2006年1月27日21:41

>闖入者さま
コメントありがとうございます!!
鼻水ズルンズルンです。かなりしんどいっす。

八重洲ブックセンターは結局行ったのでしょうか?
千五郎さんの「口真似」は結構そそられたんですけど。
狂言カルタは買われたのでしょうか?

山本家見直しました。
やっぱり何度も観るってのが大事なのかな、と思いつつ。

nophoto
闖入者
2006年1月27日23:33

行きましたよ〜(^ ^v)。最前列で見てきました(バカ丸出し)!
狂言だけでなくサイン&トークもあったので女性中心かと思ったら男性年配の男性も多くて、ちょっと驚きでした。
急ごしらえの舞台とあって(千五郎師は正邦師の解説中に衣装のまま店内のトイレへ行かれてました)、橋掛かりもないし狭いのですがお三方とも絶妙な立ち回りでカバーされてました。
千五郎師の「おのれ・・・」といいながら客の正邦師を突き飛ばす姿には場内爆笑(私はこの人のダークな演技(?)好き)。
その場で購入したカルタ(小さいながら写真が充実♪)と、持込みの色紙にお三方のサインをいただき、ほんとにちょっとだけどお話もできて、楽しい時間を過ごしました(感涙)。
イベントに来ていた方から「学校狂言は伝説なの!本当にオススメ!」とのアドバイスもいただきました。

長くてゴメンナサイ(m_ _m;)。こんな感じでつ。

くねこ
くねこ
2006年1月28日7:43

>闖入者さま
ええ!最前列!!いいな・・・。
そうなんですよねー。お話とかできると、嬉しいですよね。
っていってもいざとなると言葉が出てこないんですけど。
単なる挙動不審者。

やっぱり千五郎さんの太郎冠者見たい!
なんか独特の毒がありますよね。千五郎さん。

学校狂言、オススメなんですね。よし!
一応申し込んではあります。
とっつき易そうな演目なので、一度狂言を見てみたいと言ってる友人を連れて行こうかなぁ、と。
闖入者さまも行かれますか?

良かったらまた、遊びに来てくださいねー。

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