ISBN:4022642483 文庫 浅田 次郎 朝日新聞社 2000/10 ¥500

★★☆☆☆

とても読みやすくて、入り込めます。

でもですねー、設定がイヤ。(個人的に)

主人公は、自分の会社を潰し、妻子に逃げられ、母親から全財産を引き出して自己破産したダメダメな男。

その彼の母が心臓病を患っていることが判明し、後は死を待つばかり。
そこに神の手をもつ医師がいることを知らされ、ダメ男は誰の手も借りず、1人でその医師までの100マイルを走ることを決意する。

ね。なんか泣けそうでしょ?
見るからに。
泣けるんです。
そらー、電車の中でズルズル泣いてましたよ。

もー。だって、泣かせるための小説だし。
しかも、色々親のこととか考えるこのお年頃に、敢えてこんな本(失礼!)を読まなくても。。
まー、借り物ですけど。

こないだも思ったけど、この人の小説は「こんな人がいたらいいなー」的な良い人が沢山登場します。
そんな上手くそんなイイ人出てくるかな?と思うような。

いるかいないかは置いておいても、こういう人になりたいなと思ってみたり。

例えば、お金がないのに命をかけたことをやろうとしている知人のために、とっさにお財布そのまま渡せるか?
大好きな人を助けるために、悪者になれるか?
通りすがりの困った人を助けられる?
コレと決めた人の為にどこまででも駆けつけられる?

ほんっと、優しい優しい小説です。
そして悲劇ではないんです。
後味は良い感じ。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索