納涼 茂山狂言祭2005 第一日夜
納涼 茂山狂言祭2005
 東京公演 第一日夜の部


国立能楽堂
18:00〜

正面4扉3列15

さてさて、代々木のプロントでパスタなどを食べて盛り上がって、また会場に戻ります。

今回はとても楽しみにしていた「豆腐小僧」があるのです。
京極ファンの友人とワクワクしながら向かいます。
つっても昼の回もその子と見てたんだけど。

★お話:茂山 千三郎

★業平餅
在原業平:茂山 正邦
侍士:松本 薫
白丁:島田 洋海
白丁:増田 浩紀
傘持:茂山 あきら
茶屋の亭主:茂山 七五三
娘:茂山 茂

★縄綯
主人:茂山 あきら
太郎冠者:茂山 宗彦
何某:丸石 やすし

★豆腐小僧
豆腐小僧:茂山 千之丞
大名:茂山 千五郎
太郎冠者:茂山 千三郎
次郎冠者:茂山 茂

さてー!2回目の公演!
前のおじさんの頭がちょっと邪魔だけど!
仕方ない!

私の後ろは小学生入る前か入ったばっかりぐらいの女の子。
そんな小さい子が・・・!

★お話

相変わらず安心感のある千三郎さんのお話。
さすがラジオのDJ。

今日はいつもより落ち着いて話してましたね。

★業平餅

在原業平は参拝の途中である茶屋に入ります。
主人に業平であると名乗り、食べ物を持ってこさせますが、実はお金を持っていません。
そこで茶屋の主人は、餅を食べさせる代わりに娘を行儀見習いとして都に連れて行ってほしいと言います。
業平はいいことづくし!ってなわけで喜んで引き受けます。
しかし、娘の顔を見た業平は腰を抜かして、旗本にその娘を押し付けようとします。

これ、面白いなー。
業平ってこんな人でいいの?マジで?
餅が食べたくて食べたくて。
餅。あんな餅。こんな餅。って餅の謡を歌っちゃうし。
食べてるときの幸せそうな顔!
とても好感の持てる人柄です。

この役、千五郎さんとかが良くやるようなことを千三郎さんが最初に話していて、正邦さんを選ぶのはリクエストならではですね。なんて。

そうなの?!
すごいハマり役っぽい気がする!

★縄綯

宗彦さん、一人舞台です(笑

博打で大負けした主人は太郎冠者を博打相手の何某のところに使いにやります。
そこで、自分が借金のカタにされたことを知った太郎冠者はスネてまったく仕事をしません。
何某は「ぜんぜん使えない!」と主人に文句をいい、主人は普段の働きを見せようと、太郎冠者を呼び戻します。
太郎冠者が何某の文句を言いながら縄を綯っているところに何某が来て・・・!

太郎冠者がかわいい。。。!
主人に借金のカタにされたと知ってスネたり、戻れると知って喜んだり、なところがとても良い。
この太郎冠者は主人のことが大好きなんだなぁ。

しかし、何某の悪口を言いながら主人と一緒に縄を綯っている太郎冠者のところにコッソリ何某を行かせるなんて・・・!
主人がヒドイ(笑
あんなに忠誠心バリバリの太郎冠者なのに。その扱いは。。。

★豆腐小僧

妖怪・豆腐小僧は、怖がられたことがないのを悲しく思っていました。
ある日、太郎冠者に出会い、彼の主人は人間なのに恐れられているのを聞き、うらやましがります。
その主人を驚かそうと試みますが、主人は怖がるどころか、彼の持っている豆腐を食べたがります。
そこに雨が降り、豆腐小僧の笠を主人にかぶせ、主人が念願の豆腐を奪うと・・・・!あれ?これがホントの豆腐小僧?!

豆腐小僧がかわいらし過ぎ!!!!!
気が弱くて、人見知りで。
それに比べて千五郎さんの主人の豪傑なこと。
妖怪なんざパクパク食べてケツから出したるわい!ぐらいの発言してます。

やはり、新作なだけあって話の流れが古典とは違いますね。
新鮮で面白い。

最後、すっかり豆腐小僧になりきった主人はどこかに行ってしまいます。
残った豆腐小僧に烏帽子?をかぶせ、怒らない主人が出来た!と喜ぶ太郎冠者と次郎冠者。
そして、その気になる豆腐小僧。

「それにしても主人はどこにいったんだろう?」
「京極夏彦さんとこか水木しげるさんとこじゃない?」
「そうかー」
と言って終わるのでした。
なんだそりゃ!!

あー。ものすごく満足でした。
楽しい楽しい、ほんっとに楽しい1日。

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