京極噺

2005年6月11日 能・狂言
小朝・茂山・山陽の京極噺

14:00〜

関内ホール
1階4列19番

※ネタバレもしますので、知りたくない方は読まないでくださ い。

京極夏彦原作
講談「(巷説百物語より)」
神田山陽

京極夏彦新作
狂言「新・死に神」
大蔵流 茂山千五郎家

大金持ち:茂山千之丞
死に神:茂山千五郎
太郎冠者:茂山あきら
ダメ男:茂山宗彦
娘:茂山茂

注:役名適当につけてます。

仲入り

京極夏彦改作
落語「死に神・リミックス」
春風亭小朝

■■
はい。やって参りました。
私は京極夏彦さんが大好きで茂山狂言も大好きす。
ならば行くしかないでしょう!!!キャー!

狂言以外は初体験です。

■京極夏彦原作
講談「(巷説百物語より)」
神田山陽

まずは神田山陽さん。
私は「にほんごであそぼ」も大好きなので、おお!あの!って感じ。
なーんで、いつも首から机を下げているんだろう?と思っていたけど、講談とはこういうものなんですね〜。

すごい引っ張り込み方。面白い〜!
マクラ?とか言う、まぁ、つかみ?をだーっとしゃべって、ダンダンダン!と机を叩いたらいきなり雰囲気が変わりました。
会場も静まり返り、怪談が始まる〜・・・てな雰囲気に。
ま、さっさと壊してましたけど、山陽さん。

そういえば赤いジャージの着物着てました。
羽織を脱いでも中の着物もジャージでした・・・!

■京極夏彦新作
狂言「新・死に神」
大蔵流 茂山千五郎家

さて、まずは宗彦さんが登場。
自分がいかにだめな男かを語ります。

合コンだの占いカウントダウンだのモッテモテだの、あのしゃべり方で聞かされるとそれはそれで新鮮。

あまりにダメなので死のうとしていると、死に神が登場。
汚い着物で、頭にデカイ下駄をかぶってます。下駄の鼻緒は切れてます。
ちょうど下駄の下の出っ張りの間に頭入ってます(笑
背中には大きく「仏滅」の文字。
すそには目の赤い黒猫・・・。凄いセンス。

ダメ男は寿命の砂時計の出し方を死神に教わり、
通りすがりの死にそうな大金持ちの砂時計をひっくり返して助けます。
お金も娘も手に入ることになり、運が向いてきたかと思いきや、そこに死に神が現れ、「人の寿命をひっくり返したら、自分の寿命もひっくり返るのじゃ!お前はもうすぐ死ぬ。」と言われます。

そこでダメ男はならば!と死に神の砂時計をひっくり返して
「これで俺また長生き!」と大喜びで帰っていきます。

残された死神は、「こんな終わりってある?」と言いながらヨロヨロと去っていきます。

---
千五郎さんが良かった。
いつもの毒々しさを押さえ気味にしてて。飄々とした感じ。
そして宗彦さん。
魅力爆発でしたね。疑わしい表情とか最高!
相変わらずの大汗かいてましたけど。

■京極夏彦改作
落語「死に神・リミックス」
春風亭小朝

落語初めて生で見た〜。
うん。なるほど!

講談も狂言も落語も、何もないところで何かあるように見せるもので。
そういう意味では落語が一番景色が目に見えて、講談は意外と勢いって感じでした。

そういえば観客席に、着物で帽子をかぶった粋なおじいさんがいました。
京極の本から抜け出してきたみたい。何者…!

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