13th東京オピニオンズフェスティバル
傳 −未来へー
「花・珍しさ・面白さ」


アートスフィア
1階D列28番
19:00〜

【第一部】

◎素囃子「道成寺組曲」
笛:田中 義和
小鼓:成田 達志
大鼓:亀井 広忠
太鼓:大川 典良

◎レクチャー&ワークショップ 「囃子・謡・狂言」

【第二部】

◎狂言『芯奪(しんばい)』
主人:茂山 逸平
太郎冠者:茂山 宗彦
男:茂山 童司

◎舞囃子『鞍馬天狗』
シテ:狩野 了一
地謡:金子 敬一郎
地謡:佐々木 多門
地謡:大島 輝久
笛:田中 義和
小鼓:成田 達志
大鼓:亀井 広忠
太鼓:大川 典良

ずっと楽しみにしてました。
一緒に行った友人が雨女のため、あいかわらずの雨。ほんと。頼むよ。

さてさて、張り切って取ったチケットだったので、一番前なのです。
真中とは言いませんが、ステージの張り出し?の真横ぐらいで、かなり良い席。
狂言や舞のときに舞台を斜めに歩く時、真正面の位置になるので、かなり目のやり場に困りました。
えぇ。私を目指して歩いて来る訳ではないのはとってもよく分かってるんですが・・・。

◎素囃子「道成寺組曲」
素囃子をこんなに近くで見たのは初めてです。
すんごい迫力!
ドキドキしてしまいました。
なんだか「がんばれ」なんて思ってしまって(失礼)冷静に見れない距離でした・・・。

◎レクチャー&ワークショップ
『狂言』
茂山逸平さんが講師でございます。
アシスタントは茂山宗彦さん。
ものすごくお話上手ですね。逸平ちゃん。あっというまに会場は引き込まれました。

そして演じるもっぴさんも相変わらず面白い。
ガーっと演じた後に、ササっとマジメになるのがイチイチ面白くて会場爆笑。

能と狂言の笑いと泣きをもっぴさんと大島さんが同時に演じてくれたのも良かった。
私は能は見た事がないので。体全体で笑う狂言と、手の動きだけで喜びを表す能。
へ〜っ!
最後に狂言の笑い「はー!はー!はっはっはっはっはっ」を全員でやって終わりです。

『囃子』
講師は亀井さんです。
笛の田中さん、小鼓の成田さん、太鼓の大川さんも出てきて説明をしてくれます。
笛はとても吹きにくく作ってあるんだそうです。確かに吹きにくそうに吹いてるような。
音楽で習う「ドレミファソラシド」なんて出せないようで、それっぽい音程の外れたような
音階を吹いてくれました。

小鼓の皮は子馬の柔らかいお腹の皮なんだそうです。
で、横の紐?を握ったり離したりして音を変えるんですね。

大鼓の皮は大人の馬のオシリとかの堅い皮を使うんだそうです。
そして始まる前に火で炙って堅くするんですって。

太鼓の皮は真中に鹿の皮で全体は牛の皮なんだそうです。
太鼓を置いている台は、割と近代に作られたもので、それまでは太鼓を持つ係りの人が
いたんだそうです。それが「太鼓持ち」と呼ばれる人だったとな。
うーん。どんな風に持っていたんだろう。なんか想像できない感じ。

手書きの楽譜?が配られていて、そのとおりに演奏してくれるのですが、ぜんっぜんわかんないっす!
読めないっす!これ!
その後会場を大鼓と小鼓に分けて「三地(ミツヂ)」というのをやりました。
みんなで「ズッ ハ!パン!(拍手)ハ!パン!(拍手)」なんてやっちゃいました。

『謡』
講師は大島さんです。
「鞍馬天狗」の謡を全員で謡います。
楽譜をみても、記号の意味がサッパリ分かりません。横にゴマが付いてる感じです。
なので1小節ずつ、大島さんの後について謡います。
ううーん。難しい。ていうか、ドンドン忘れちゃう。
最後に皆で通しで謡って終わりです。
大島さんが「こんなに謡ってもらえるとは!良かったです。サクラを用意しようかと
思ってたぐらいなんで」なんて言ってたぐらい、みんな楽しく歌ってました。

◎狂言『芯奪(しんばい)』

主人は太郎冠者を連れて、立花の会の桜を探しに出かけます。
すると、途中で見事な桜を持った男に出会い、主人がその桜をものすごく羨ましがるので、
太郎冠者はその桜を奪い取ってしまうのです。
争ううちに男は太郎冠者が持っていた主人の太刀を奪いとり、大喜びで去っていきます。
太刀を取られたと知った主人は立腹し、男の帰りを待受け捕らえます。
しかし、のんきな太郎冠者は縄を綯いはじめたり、縄のささくれを取ったりしていて
ちっとも役に立ちません。
結局男に逃げられ、主人と太郎冠者は男を追いかけていくのでした。

あ〜面白かった!
太郎冠者がイイ!すっとぼけてて。
一生懸命でマイペースで、愛すべき太郎冠者です。
兄弟での息の合った狂言でした。
ところで、童司くんがとてもいい味を出してました。
この人こんなイイ感じでしたっけ?(失礼?)
太郎冠者をなんだこいつ?ってな感じで見てる表情とかかなり笑えました。

そういえば、狂言の衣装はつけてなかったですね。
もっぴさんが青、いっぺさんが深緑、童司くんが白の着物でした。

◎舞囃子『鞍馬天狗』

ええと、初めてなんです。舞囃子。
あ〜、さっきみんなで謡ったやつだ〜。とか思いながら見ていました。
舞はとてもキレイですね。
席柄、正面からググっと歩いて来られると、すごい迫力でビビります。

しかし、チラシにあったようなあらすじをこの舞から読み取ることは全く出来ません。
今、こうしてあらすじを読んでも、それがあの舞のどこらへん?みたいな。
まだまだ勉強不足ですね。

さて、最後に抽選会がありました。
大鼓の皮に出演者のサインがしてあって、それを5名様に!
席番号での抽選です。
私は諦めてたけど、友達が妙にくじ運強いのでそっちに願いました・・・がダメでした。
残念。

いや〜、しかし、大満足です!これ。
楽しかった。
幸せな気持ちで帰路につきました。

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